大きな後ろ足でジャンプする有袋類、「カンガルー」は日本のあちこちの動物園でみることができます。
しかし、カンガルーの他に「ワラビー」や「ワラルー」という動物が一緒にいることがありますよね。
でも、どれも姿かたちがそっくりなので、違いがよくわかりませんよね。
そこでこの記事では、子どもに聞かれたときに困らないですむ…かもしれないカンガルー・ワラビー・ワラルーの違いについて解説します。
カンガルーとは?
カンガルーは、オーストリア全域に生息する有袋類の一種です。
カンガルー目・カンガルー科で比較的大型(115cm~160cm程度)の生き物です。
カンガルーの仲間は50種類以上あるそうですが、日本では会えるのは5種類ほどです。
あまり知られていませんが、木登りをする種類(セスジキノボリカンガルーなど)もいます。また、かつては肉食のカンガルーもいたそうです。
ワラビーとは?
ワラビーも有袋類の一種で、カンガルー目・カンガルー科の比較的小型(25cm~、体重25kg以下)の生き物です。
ワラビーは30種類ほどあるそうです。
オーストラリアでは、農作物を食べてしまう害獣として駆除されてしまうこともあるそうです。
ワラルーとは?
ワラルーも有袋類の一種です。
そして、カンガルーより小さくワラビーより大きいものが「ワラルー」とされています。
ただし種類は少なく、3~4種類のみだそうです。
体の大きさは75cm~が目安となっています。
カンガルー・ワラビー・ワラルーの違い
カンガルー・ワラビー・ワラルーは、どれも「カンガルー目・カンガルー科」の生き物です。
違いは、大きさのみです。
オーストラリアでは、カンガルー科の動物を特に区別せず「ルー」と呼ぶこともあるそうです。
ちなみに、カンガルーもワラビーもワラルーも有袋類ですが、おなかに袋(育児嚢)があるのはメスだけです。
子どもが生まれる前には袋の中をきれいに舐めて掃除し、生まれた後も子の排泄物は親が食べてしまうので、袋の中はあまり臭くないそうです。
逆に、子どものいない時期は臭いといわれています。
まとめ
- カンガルーは、カンガルー目・カンガルー科のうち大型のもの。
- ワラビーは、カンガルー目・カンガルー科のうち小型のもの。
- ワラルーは、カンガルー目・カンガルー科のうちの中型もの。
ワラビーもワラルーもカンガルーの仲間なので、どれも「カンガルー(の仲間)」で間違いではありません。
ただし、幼い子どもの中には「ワラビーやワラルーが大人になると、カンガルーになる」と勘違いしている子もいるので、「ワラビーやワラルーは、大人になってもカンガルーほど大きくならないんだよ」とやさしく教えてあげてください。