飼育も比較的容易だと言われているヒョウモントカゲモドキ(以下レオパ)。
生体や基本的な飼育方法はわかったけど、じゃあ一体どんなケージを用意したらいいんだろう?
この記事ではそんな疑問にお答えするため、初めてレオパをお迎えしようとしている方に向けておすすめのケージやレイアウトについてご紹介していきたいと思います!
目次
ヒョウモントカゲモドキのケージの選び方
まず、この記事でご紹介するケージの選び方は基本的にレオパを単頭飼育でお迎えしようとしているケースを想定してご紹介させていただきます。
初めてのお迎えで一度に複数匹のレオパをお迎えするという方はあまりいらっしゃらないとは思いますが、もしそのような場合は多くのブリーダーさんが実施している方法を参考にしてみてくださいね。
ケージのサイズ
結論から言って、レオパは単独での飼育が基本ですので、あまり大げさなケージは必要ありません。
具体的なサイズでいうと最低でも30×30×20以上のサイズのケージであればベビーからアダルトまで終生飼育することが可能です。
ケージの種類
これは保温器具をどうするかによって大きく選択肢が分かれます。
保温球や蓋に取り付けるタイプのパネルヒーターの使用を考えている方は、必ずガラス製のケージを選んであげてください。
何故かというと、ガラス以外の素材のケージだと保温球やヒーターの熱によって変形する可能性があり、最悪の場合火事になる場合も考えられるからです。
次に、部屋全体の温度をエアコンで調節しようとお考えの方はプラケースなどが安価でオススメです。
レオパを何匹も飼育している人やブリーダーさんなどはコスパの問題を解決するために安価で壊れにくいプラケースを使用する方が多いように思います。
多くのレオパを飼育管理しようと考えたとき、一匹一匹に高いガラス製のケージを使うよりかは、保温球やヒーターを取り付ける必要もなく火事などの心配のないプラケースがベストな選択となるわけです。
ブリーダーやショップほどの規模でなくとも、将来多くの爬虫類を飼育したいと考えている方は専用の温室+プラケースなどでも管理ができるので参考にしてみてくださいね!
ヒョウモントカゲモドキのケージの中に必要なもの
レオパのケージには、基本的に、
- 床材
- 温湿度計
- シェルター
- 水皿
- サーモスタット
この5つがあれば問題なく飼育することが可能です。
床材
床材はキッチンペーパーやペットシーツなどのホームセンターなどで気軽に手に入るものから、爬虫類用に特化したデザートソイルやフロッグソイルと呼ばれるものなど様々あります。
レオパは地面を掘る習性があるので、可能であればデザートソイルや赤玉土などがオススメですが、餌の与え方によっては床材の誤飲に繋がる可能性もあるので注意が必要ですね。
これは僕自身のやり方ですが、ベビーの時期はキッチンペーパーで、ある程度成長した後はデザートソイルに交換しています。
ベビーの時期には毎日餌をあげるので、それに伴って頻繁にうんちの掃除があること、レオパ自身の餌の食べ方がまだ確立されていなかった(置き餌にするかピンセットなのか)という事と人工フードなどは床材とくっつきやすく誤飲に繋がるので、どちらにも対応しやすいキッチンペーパーを使用していました。
※もちろんお迎え当初や怯えが激しい場合は細心の注意を払って怖がらせないようにするという前提です。
レオパの様子を見て、湿度管理などがしやすいソイル系の物に変えてもいいですし、そのままキッチンペーパーで飼育してあげても良いと思います。
温湿度計
温湿度計についてはそのままです。
温度と湿度をしっかりと確認できる視認性の高いものを選んで毎日欠かさずチェックしてあげてくださいね。
シェルター
次にシェルターですが、多くのレオパ飼育者は「ウェットシェルター」と呼ばれる水分を吸収し湿度維持に役立つシェルターを利用しています。
もちろんこれ以外にも様々なシェルターが発売しているので、湿度管理さえしっかりとできれば飼育者の好みに合ったデザインのシェルターでも問題ないですよ!
水皿
続いて水皿ですが、5cm×5cmくらいの大きさのものであれば問題ないでしょう。
レオパは餌から水分を多く吸収しているため、あまり直接水を飲むことはないでしょうが、湿度維持にも役立つので必ず用意してあげてくださいね!
サーモスタット
最後にサーモスタットについてですが、サーモスタットというのは、ケージ内に設置した温度感知センサーが設定した温度以上の温度を感知すると自動的に保温器具への給電を止めるという、まさに文明の利器とも呼べる便利アイテムです!
ケージ内が熱すぎたり寒すぎたりを防いでくれる、大変便利な機械です。
サーモスタットの導入によって爬虫類飼育は格段に管理しやすくなること間違いなしです!
ヒョウモントカゲモドキのケージの置き場所は日の当たらない場所が良い
レオパは日光浴の必要のない爬虫類ですので、無理に日の当たる場所に置く必要はありません。
むしろ、暗く温かい場所で育てられたレオパは綺麗に発色すると言われているので、なるべく暗い場所にケージを設置してあげるとより綺麗なレオパに育てあげられるかと思います。
アルビノなど明るい所が苦手なモルフもありますので、基本的には日の光の当たらない場所に設置してあげることが望ましいです。
また、レオパは夜行性の動物です。
レオパの生活サイクルに合わせて明かりを管理してあげられるとベストですが、レオパのケージを自分の生活圏と同じ場所に設置しているという方には完全にサイクルを合わせる事は難しいですよね。
ですので、出来ればケージを覆うブラインドのような物を用意してあげるとレオパの生活サイクルを整えやすいですよ!
ヒョウモントカゲモドキのケージのおすすめレイアウト
まずは参考までに、センスのない筆者のケージ内レイアウトですがご覧ください。
ベビーでお迎えしたころからずっとこのレイアウトで飼育しております。
私の場合はですが、なんだかんだで移動しやすくシェルターに出入りしやすいシンプルなレイアウトが一番なんじゃないかと思います。
一度だけ、シェルターの位置を反対側やあえてど真ん中に置いてみたりと試してみましたが、模様替えすると中々シェルターに入らなくなったので、元の位置に戻して以来ずっとこの定位置です。
とはいえ、レオパ飼育者の方々は流木を設置してお洒落にしたり、広いケージの中に大小のシェルターを用意したりと様々に凝ったレイアウトでレオパ飼育を楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。
最低限ケージ内の導線が確保されていればレイアウトは自由ですので、飼育者さんの好みに合ったケージを作りあげてみてくださいね!
レオパと飼育者の両方にとっての理想のレイアウトを作ろう
- レオパのケージは30×30×20以上のサイズであれば問題ない
- ケージの中には床材・温湿度計・シェルター・水皿・サーモスタットが必要
- ケージは日の光の当たらない場所に設定する
- 移動しやすくシェルターに出入りしやすいレイアウトが1番
一口にケージといっても色んな種類や注意点があることがわかりましたね!
中でも一番注意したいのは保温器具の不適切な使用が原因となる火事などですね。
レオパだけでなく飼育者である私たちにとってもそのような事態は必ず避けなければなりません。
ですが、必要最低限の設備さえ整っていれば基本的には自由にレイアウトを楽しむ事が出来るというのもレオパ飼育の醍醐味ではないでしょうか?
是非試行錯誤して飼育者さんとレオパの理想のケージを作り上げてみてくださいね!