動物園で人気者のレッサーパンダ。
しぐさが愛らしく、思わず見入ってしまいますよね。
レッサーパンダと見た目がよく似ているアライグマやタヌキも、とてもかわいらしい動物です。
幼い子どもは、「名前が違うけど、本当は同じ動物なんでしょ?」と勘違いしているケースもあるようです。
そこでこの記事では、意外と見分けが簡単なレッサーパンダ・アライグマ・タヌキの違いについてまとめました。
レッサーパンダとは?
レッサーパンダは、食肉目レッサーパンダ科に属する動物です。
体重は3~6㎏程度、体長は50~65cmほどですが、尾の長さが30~60cmと長めなのが特徴です。
手足の毛は黒っぽいですが、体の毛は明るい栗色で、尾は栗色に白色の縞が入っています。
そして、目の上に白い毛が生えており、一見すると「まろ眉」のようになっています。
また、頬の部分にも白い毛が生えています。
レッサーパンダは絶滅危惧種なので、動物園以外で見ることはほとんどありません。
アライグマとは?
アライグマは、食肉目アライグマ科に属する動物です。
体重は6~8㎏程度、体長は40~60cmほどでレッサーパンダとあまり変わりませんが、尾の長さが20~40cmと少し短めです。
しかし、全長140cm、体重が28㎏を超える個体も見つかっているそうです。
アライグマは背中側の毛の色が濃く、少し猫背気味です。
尾は黒と茶色の縞模様になっています。
そして、目のまわりだけではなく、頬から口にかけても黒い毛が生えており、鼻のまわりやあごのあたりの毛は白っぽくなっています。
アライグマはもともと日本にいなかった動物ですが、1960年代ごろから野生化したものがみられるようになり、現在では特定外来生物に指定されています。
タヌキとは?
タヌキは、食肉目イヌ科に属する動物です。
体重は4~6㎏程度、体長は50~70cmほどですが、尾の長さが13~25cmと短く、縞模様もありません。
目のまわりに黒い毛が生えていますが、アライグマに比べてその範囲は狭めです。
タヌキは日本人にとって身近な存在で、地方では住宅地にあらわれることも珍しくありません。
レッサーパンダ・アライグマ・タヌキの違い
レッサーパンダ・アライグマ・タヌキの違いを、表にまとめました。
レッサーパンダ | アライグマ | タヌキ | |
分類 | 食肉目 レッサーパンダ科 |
食肉目 アライグマ科 |
食肉目 イヌ科 |
体重 | 3~6㎏ | 6~8㎏ | 4~6㎏ |
体長 | 50~65cm | 40~60cm | 50~70cm |
尾の長さ | 30~60cm | 20~40cm | 13~25cm |
尾の模様 | 栗色と白色の縞模様 | 黒と茶色の縞模様 | なし |
顔の模様 | ・目のまわりの毛の色が濃い ・目の上と頬の部分に白い毛が生えている |
・目の上と頬の部分に白い毛が生えている ・鼻のまわりやあごのあたりの毛は白い |
・目のまわりの狭い範囲に黒っぽい毛が生えている |
やはり、特徴的なのは尾の長さと模様です。
レッサーパンダは尾が長く、明るい色の縞模様になっています。
アライグマは尾が短めですがタヌキより長く、縞模様があります。
タヌキの尾は短く、模様もありません。
顔ではなく、尾で見分けるのがポイントなのかもしれません。
まとめ
- レッサーパンダは、尾が長く栗色と白色の縞模様がある。まろ眉も特徴。
- アライグマは、尾が少し短いが黒と茶色の縞模様がある。ちょっと猫背。
- タヌキは、尾が短く模様がない。目のまわりの黒い部分の範囲が狭い。
今回は見た目の違いを中心にご紹介しましたが、手の指の動きや歩き方にも違いがあるので、興味のある方は調べてみてください。