白湯もお湯も、水を温めたものです。
しかし、「白湯」は健康やダイエットに良いと言われることがあるものの、「お湯」については特に言われることはありません。
白湯とお湯にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、知っていると得をする…かもしれない、白湯とお湯の違いについてまとめます。
白湯とは?
「白湯(さゆ)」とは、「水を沸騰させたもの」です。
温度の目安は90度以上とされています。
白湯はただ熱いだけではなく、一定時間沸騰を続けることが必要です。
沸騰により塩素などの不純物が取り除かるため、白湯は無色透明です。
白湯の正しい作り方は、以下のとおりです。
- 水をやかんに入れ、ふたをして沸かす。
- 沸騰してきたらやかんのふたを外し、10~15分ほど沸騰を続ける。
- 飲める温度まで冷ます。
③の“飲める温度”は、冬は60度くらい、夏は40度くらいが良いとされますが、飲んでおいしいと感じる温度ならば何度でも良いようです。
コップ1杯の白湯を毎朝10分ほどかけてゆっくり飲むと、体の不調を整え、美容にも効果が期待できるとされています。
また、食前に飲むと空腹感をやわらげ、食事中に飲むと消化を助ける作用もあるようです。
寝る前に飲むと、体がリラックスして質の高い睡眠が期待できます。
お湯とは?
「お湯」とは、「水に熱を加えたもの」です。
温度の目安は40度以上ですが、沸騰させる必要はありません。
作り方にルールはなく、電子レンジで温めた水でも40度以上であれば「お湯」といえます。
また、沸騰させていない場合、塩素などの不純物が残っている可能性があります。
白湯とお湯の違い
白湯とお湯の違いは、以下のとおりです。
白湯 | お湯 | |
温度 | 90度以上 | 40度以上 |
煮沸 | 10~15分ほど必要 | 必須ではない |
なお、白湯とお湯の違いでもっとも大切なのは、温度ではなく煮沸の有無・時間です。
例えば、温度が90度以上であっても煮沸時間が短ければ、「白湯」ではなく「お湯」になります。
一方、温度が90度以下に下がっていても、十分に煮沸され不純物が取り除かれていれば、「白湯」に分類されます。
不純物を含まない湯冷ましは、赤ちゃんの水分補給の際に使われることもあります。
まとめ
- 白湯は、10~15分ほど沸騰させて不純物を取り除いた温かい水。温度の目安は90度以上だが、飲むときはあらかじめ冷ましておく。
- お湯は、40度以上に温めた水。必ずしも煮沸する必要はない。
白湯を飲む際には、やけどをしないように注意してください。
ただし、「早く飲みたいから」といって、水道水で薄めるのはNGです。
白湯の効果は、白湯を冷ます間にじっくりと自分の体に向き合うことで、より高まるのかもしれませんね。