きゅうりとズッキーニは、見た目がよく似ています。
実はきゅうりもズッキーニも瓜の一種なのですが、ズッキーニはきゅうりではなく他の野菜の仲間なのです。
この記事では、違いを知るともっとおいしく食べられるきゅうりとズッキーニの違い、そして瓜やピクルスとの違いにも迫ります。
きゅうりとは?
きゅうりは、ウリ科キュウリ属の植物です。
「最も低カロリーな果実」としてギネスブックに記録されているため、栄養価も低いと思われがちですが、カリウム・ビタミンC・ビタミンK・食物繊維を豊富に含む優良野菜です。
歯ごたえがよいので火を使わない料理によく用いられるほか、漬け物の材料としても使われます。
ズッキーニとは?
ズッキーニは、ウリ科カボチャ属の植物です。
ただ、肉質はカボチャよりナスに似た感じで、炒め物や煮込み料理によく合います。
そのため、ズッキーニがないときはきゅうりではなくナスを使ったほうが良いかもしれません。
スーパーなどで見かけるズッキーニはきゅうりによく似たものが多いですが、丸いものやひょうたん型のもの、黄色いものなどさまざまなタイプがあります。
瓜とは?
瓜は、ウリ科の植物の総称です。
きゅうりやズッキーニはもちろん、ゴーヤ・冬瓜・カボチャ・メロン・スイカも「瓜」です。
ただ、昔は「瓜」といえばマクワウリを指したようです。
マクワウリはメロンに似た瓜ですが、さわやかな風味で甘みはそれほど強くありません。
そのまま食べてもOKですが、葛煮にしたりサラダにしたりするのもおすすめです。
ピクルスとは?
日本でピクルスといえば、ハンバーガーなどに挟んであるきゅうりやズッキーニの漬け物を指すことが多いですが、海外では肉や魚を漬け込んだピクルスもあります。
そもそもピクルスは、酢や香辛料をベースとした調味液に食材を漬け込んだものの総称です。
広い意味では、日本の漬け物もピクルスといえます。
きゅうり・ズッキーニ・瓜・ピクルスの違い
きゅうりもズッキーニも瓜です。
見た目が緑色で細長いため、同じようなものだと思いがちですが、きゅうりはウリ科キュウリ属、ズッキーニはウリ科カボチャ属の植物です。
もっとも、よく見るときゅうりとズッキーニは違いがあります。
きゅうりは表面全体にイボのような突起がありますが、ズッキーニの表面はつるつるです。
また、きゅうりは基本的に細長いですが、ズッキーニは丸いものやひょうたんのような形のものもあります。
一方、瓜はウリ科の植物の総称です。
昔は瓜=マクワウリを指しましたが、マクワウリの見た目はメロンによく似ているため、きゅうりやズッキーニと間違えることはないでしょう。
ピクルスは、酢や香辛料を混ぜた調味液で作る漬け物の総称です。
日本ではキュウリやズッキーニのピクルスがメジャーですが、その他の野菜や魚、肉を漬け込んだピクルスもあります。
まとめ
- きゅうりは、ウリ科キュウリ属の植物。表面にイボのような突起がある。生で食べることが多い。
- ズッキーニは、ウリ科カボチャ属の植物。表面はつるつる。形もさまざま。肉質はナスに似ている。加熱して食べることが多い。
- 瓜は、ウリ科の植物の総称。古くはマクワウリのことを指していた。
- ピクルスは、香辛料・酢をベースとした調味液に食材を漬け込んだもの。
ちなみに、きゅうりもズッキーニも旬は夏です。
いろいろな調理方法を試して、食べ比べてみるのも良いですね。