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ハムスターの下痢は危険なサイン?5つの原因と対処法

ハムスター 下痢

小さくとても可愛らしく、初めての人でも飼育が始めやすいハムスター。

一度は飼ったことのある人も多いのではないでしょうか?

ですが、ハムスターは犬猫に比べて体が小さい分、些細な環境の変化でもすぐに体調を崩してしまいます。

管理人
管理人
最悪の場合命を落としてしまうことも……。

大事な家族の一員であるハムスターを守るためにも、飼い主さんが知識をつけておくことが大切です!

この記事ではハムスターの「下痢」について、原因や対処法を詳しくまとめていきますね。

ハムスターが下痢になる5つの原因

まずはハムスターが下痢になってしまう原因を5つ挙げていきますね。

えさの与え過ぎ

一番多いとされているのがこのえさのあげ過ぎです。

お家にある野菜や果物、市販品のおやつなどを過剰に与えてしまうと、下痢を引き起こす原因となってしまいます。

野菜や果物は多く含まれている水分、市販品のおやつは甘味料や添加物などが原因でお腹を下すことが多いです。

管理人
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また、えさを小屋に隠してそのままにしてしまい腐ってしまうといった恐れもあるので注意しましょう。

飼育環境

  • 運動不足やストレスによる自律神経の乱れ
  • 室温が低すぎるため血流が悪くなる

などの理由で下痢を起こすこともあります。

細菌・ウイルス・寄生虫

ペットショップから連れてきたばかりの幼いハムスターが下痢などをしていたら、細菌やウイルス、寄生虫に感染している可能性があります。

これらを体外に出すために腸内の水分や塩分を多く使うため、脱水症状や栄養不良になり、最悪命を落としてしまう場合もあります。

ウェットテイル(増殖性回腸炎)

ゴールデンハムスターによく見られる病気で、名前の通りお尻が濡れるほどの水っぽい下痢をします。

幼いハムスターが病気にかかることが多く、ペットショップから連れて帰ってきた時の環境の変化やストレスが原因になることがほとんどです。

食あたり

数日間餌や水を取り替えなかったり、ハムスターが隠した餌が腐ったりしてカビが生えたり、細菌が繁殖したものを食べてしまうことによって下痢が引き起こされます。

ハムスターの下痢の対処法

下痢を確認したら病院に連れて行くことが一番です。

ただの下痢と思っていてはいけません。

冒頭にも書いたように、体が小さい分、些細な体調の変化でも命に関わってきます。

下痢による脱水症状や栄養不良を起こし、2〜3日で命を落としてしまう可能性もあるので、なるべく早く病院に連れて行ってあげましょう。

管理人
管理人
もし、病院に行く前に下痢が治ったとしていても、なぜ下痢になったのか?という原因をはっきりさせるためにも、やはり病院に行くことをおすすめします。

すぐに病院に行けないという場合の応急処置として、以下で3つの対処法を紹介します。

水分補給

もしハムスターがぐったりしていたら、脱水症状を起こしている可能性が高いです。

スポーツドリンクを薄めたものや、野菜をひとかけ程度あげて様子を見ましょう。

室温の確認

ハムスターにとってちょうどいい温度は20〜26℃、湿度は40〜60%とされています。

具合が悪いと体温が下がってしまっていることが多いので、23℃弱の少し高めに調節してあげましょう。

そっとしておく

余計なストレスを与えないように、そっと側で見守ってあげましょう。

ハムスターの下痢対策・予防方法

下痢の対処法を紹介してきましたが、そもそも下痢にならないことがハムスター、飼い主さんにとっても一番ですよね。

なので、以下で下痢の予防法も合わせて紹介したいと思います。

えさを与え過ぎない

必要な栄養素は毎日あげているえさ(総合栄養食)で十分に足りているので、基本的にはそれ以外のえさは必要ありません。

ですが、ハムスターと仲良くなるためのコミュニケーションツールとしてえさは有効な手段の一つと言えます。

野菜や果物は与え過ぎ注意し、市販品のおやつは記載の給餌量を守ってあげるようにしましょう。

飼育環境を整える

小屋についている回し車の他に、数日に一度ケージ外にサークルを作って自由に遊べるスペースを作ってあげると、運動不足やストレスの解消につながるでしょう。

それが難しい場合には、ケージは広めのものを用意してあげて、遊べる場所や隠れられる場所を作ってあげることが必要です。

おすすめのケージ・レイアウトについてはこちらの記事で詳しくまとめているので、是非参考にしてください。

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室温は、20℃〜26℃、幼いハムスターであれば22℃〜24℃が適温とされています。

寒すぎると低体温症、暑すぎると熱中症にも関わってくるので特に注意が必要です。

また、湿度は40%〜60%を保つように心がけましょう。

ケージを清潔に保つ

細菌・ウイルス・寄生虫に関しては、ケージを清潔に保つことが一番の予防法です。

週に一回など、こまめに熱湯消毒するのが効果的でしょう。

ケージの掃除手順はこちらの記事をご覧ください。

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ストレスを与えない

ウェットテイル(増殖性回腸炎)対策としては、まずはストレスを与えないようにしましょう。

ウェットテイルは感染するので、もし複数匹ハムスターを飼っているのであれば、一つのケージで複数飼育するのではなく、ケージを分けた単独飼育をおすすめします。

ハムスターがストレスを感じる原因・ストレスの解消法はこちらの記事で詳しくまとめているので、是非参考にしてください。

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えさと水の交換をこまめに行う

ハムスターは、えさを自分の小屋に隠す習性があります。

隠してすぐに食べるようなら問題はないのですが、そのまま放置してしまう場合、糞尿がかかってしまうことによって腐り、カビや細菌などが繁殖する恐れがあります。

他にもえさや水のボトルも何日も取り替えずに放置しておくとカビや細菌が繁殖しやすくなってしまいますので、飼い主さんは一日一回はえさと水の交換をするように心がけるといいでしょう。

冷静かつ迅速に対処しよう

まとめ
  • ハムスターの下痢で一番多い原因は野菜や果物、おやつのあげすぎ
  • ハムスターにおける下痢は、命に関わる場合も
  • 下痢の症状が出たらまずは病院へ
  • 普段からケージを清潔に保ち、ハムスターが過ごしやすい環境作りをしてあげましょう

以上がハムスターが下痢を起こす原因とその対処法でした。

初めてハムスターが下痢を起こして具合が悪そうにしていたら、とても心配でどうすればいいのか慌ててしまうかもしれませんが、冷静かつ迅速に対処してあげましょう。