「えんどう豆」「グリンピース」「スナップエンドウ」は、どれも豆の一種です。
この3つのうち、特にえんどう豆とグリンピースはよく似ているため「実は同じものなのでは?」と思っている方も多いと思います。
そこでこの記事では、学校給食でもおなじみのえんどう豆・グリンピース・スナップエンドウの違いについて調べてみました。
えんどう豆とは?
えんどう豆は、“実えんどう”と呼ばれる実を食べる品種のうち、実が成熟したもののことです。
緑色のものがよく知られていますが、茶色や黄色のえんどう豆もあります。
みつ豆や豆大福に入っている赤っぽい豆も、えんどう豆の一種です。
グリンピースとは?
グリンピースは、未熟なえんどう豆です。
新鮮なグリンピースはやわらかくて食感がよく、甘みがあります。
ちなみに、さやごと食べる“さやえんどう”とグリンピースは、もともと同じ品種でした。
現在は品種改良が進んで専用の種を使っていますが、さやえんどうを収穫せずに育て続けるとグリンピースが収穫できます。
つまり、さやえんどう=赤ちゃんのえんどう豆、グリンピース=子どものえんどう豆、ということになりますね。
スナップエンドウとは?
スナップエンドウもえんどう豆の一種ですが、こちらはアメリカで品種改良されたものです。
甘みが強く、さやえんどうよりも肉厚なのが特徴です。
かつてはスナックエンドウなどいろいろな名前で呼ばれていましたが、昭和58年(1983年)に農林水産省が統一名称を“スナップエンドウ”と定めました。
グリンピースやえんどう豆からすると、スナップエンドウ=遠い親戚、という感じなのかもしれません。
えんどう豆・グリンピース・スナップエンドウの違い
えんどう豆とグリンピースは、実えんどうと呼ばれるえんどうの一種です。
未熟な実をグリンピース、成熟した実をえんどう豆と呼びます。
スナップエンドウはアメリカで品種改良されたえんどうで、実とさやを一緒に食べるタイプのものです。
さやえんどうに比べると肉厚で、甘みは強めです。
なお、“豆苗”はえんどうの若芽です。
豆に比べて味にクセがないため、おひたしから炒め物、鍋の具材など幅広く使われています。
まとめ
- えんどう豆は、実えんどうと呼ばれる品種の実が成熟したもの。緑色のほか、黄色や茶色のものがある。
- グリンピースは、未熟なえんどう豆。新鮮なものはやわらかくて甘い。
- スナップエンドウは、アメリカで品種改良されたえんどう。肉厚で甘い。
えんどうは家庭菜園でも栽培できます。
さやえんどうからグリンピース、えんどう豆になるまで育てて、食感や味を比べてみるのもいいかもしれませんね。