英語を習い始めてすぐに学習する「hat」と「cap」。
その違いをテストなどで問われることはほとんどないので、どちらも何となく「帽子」と覚えているだけ、という方も多いと思います。
そこでこの記事では、具体例を上げながらハットとキャップの違いを解説します。
ハットとは?
ハットは「帽子の頭を入れる部分の周り全体につばがある帽子」です。
日本では、麦わら帽子(ストローハット)やシルクハットが「ハット」としてよく知られています。
その他、
- 帽子のてっぺんが谷状に折れている「中折れ帽」
- 麦わら帽子の一種で帽子の頂上部分が平らになっている「カンカン帽」
- チャップリンが劇中でよく使用した「山高帽」
- カウボーイがかぶっている「テンガロンハット」
などが「ハット」に分類されます。
ハットのつば部分が広いものは日よけ効果があり、また小顔効果も期待できるということで、最近は女性向けにデザインされたハットも多く販売されています。
キャップとは?
キャップは、「つばのない帽子。またはつばが一部分のみについている帽子」です。
日本で最も知られているのは、野球選手のかぶっている「ベースボールキャップ」かもしれません。
- つばがまったくない「ニット帽(ワッチキャップ)」や「ベレー帽」
- 前つばがある「キャスケット」や「ハンチング」
なども「キャップ」の仲間です。
ハットとキャップの違い
ハットは、頭を入れる部分の周囲全体につばのある帽子です。
つばの広さは特に問われず、ぐるっと全体につばがついていれば「ハット」です。
キャップは、つばのない帽子や、つばが一部分についている帽子です。
こちらもつばの広さに決まりはありません。
ハットは全般的にゆったりとしたデザインのものが多いですが、キャップは頭にピッタリするデザインのものが多いです。
なお、英語圏に暮らす人たちは「キャップはハットの一部」という認識のようです。
実際、ネイティブの人たちは、ベースボールキャップタイプの帽子のことを「ハット」と呼ぶことがあります。
これらのことが「ハット」と「キャップ」の区別を難しくし、日本人が混乱してしまう原因なのかもしれません。
まとめ
- ハットは、頭の周囲全体につばがある帽子。キャップの上位語。
- キャップは、つばがない、もしくはつばが一部分のみにある帽子。
日本人の中には「ハット」と「キャップ」の違いにこだわりをもっている方もいるかも知れませんが、ネイティブの方はそれほどでもないかもしれません。
どちらを使うべきか迷ったら、「ハット」を使うようにしましょう。