「人」を英語で表現する時、皆さんは「human(ヒューマン)」「person(パーソン)」「people(ピープル)」のどれを思いつきますか?
そして、この3つをどのように使い分けるべきか説明できますか?
語学に堪能な人にとっては簡単なことかもしれませんが、多くの日本人にとってこの3つの使い分けは難しいものです。
そこでこの記事では、3つの「人」を表す英単語について調べてみました。
ヒューマンとは?
ヒューマンは「人・人間」です。
「human being(人間)」「human kind(人類)」という使い方もされます。
ニュアンス的には、「動物とは異なるヒトという種」という感じが強いようです。
また「人間らしい」という意味もあり、「human right(人間らしい権利=人権)」という使い方もあります。
パーソンとは?
パーソンも「人」ですが、「(単数の)人」という意味で使われます。
複数形では「persons」となりますが、日常会話では「persons」より「people」のほうがよく使われます。
「persons」が使われるのは、オフィシャルな文章や法律に関する文章など少々堅苦しい場面に限られるようです。
その他、パーソンは個性や特徴について話す場面でもよく使われます。
例としては、「charming person(素敵な人)」「book persons(本好きな人)」という具合になります。
ピープルとは?
ピープルは「人たち」です。
「群衆」「人の群れ」という訳のほうがわかりやすいかもしれません。
そして「the people」になると、「国民」「庶民」「起訴する人」といった意味になります。
ちなみに、ピープルには複数形が存在します。
つまり「peoples」は、人の集まりが複数あることを示します。
ヒューマン・パーソン・ピープルの違い
日本語ではどれも「人」と訳すことができます。
しかし、日本語で無理やり異なる訳をつけるのならば、
- ヒューマンは「人間」
- パーソンは「各人」
- ピープルは「人たち」
という感じになります。
また、
- ヒューマンは人と動物を分ける言葉
- パーソンは一人であることを強調する言葉
- ピープルは集団であることを強調する言葉
ということもできます。
これら3つを正しく使い分けるためには、何に着目しているのか、何を強調したいのかを考える必要があります。
まとめ
- ヒューマンは、「人間」。動物と人を分ける言葉。
- パーソンは、「(一人の)人」。個性や特徴を表す際にも使われる。
- ピープルは、「人たち」。「the」がつくと、国民・庶民などといった意味になる。
ちなみに、「people person」という言葉があります。
これは「人と付きあうのが上手な人」という意味です。
human・person・peopleをすべて「人」で覚えてしまうと訳すことができませんが、それぞれの意味を知っておくと「なるほど」と思えますね。