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イモリ・ヤモリ・トカゲ・カナヘビの違いって何?

イモリ・ヤモリ・トカゲ・カナヘビ

イモリとヤモリは見た目が似ているうえに名前もよく似ているため、特徴をよく理解しておかないと間違えがちです。

また、トカゲやカナヘビも、イモリ・ヤモリと似ているため、混同しがちです。

そこでこの記事では、見た目はよく似ているけれど、特徴を知ると見分けができるようになる…かもしれないイモリ・ヤモリ・トカゲ・カナヘビの違いについてまとめました。

イモリとは?

イモリ

イモリは、有尾目イモリ科に属する両生類です。

夜行性で池や川などの水辺に棲み、泳ぎやすいように尾がヒレのようになっています。

フグ毒と同じテトロドトキシンを持っているため、腹側は警戒色の赤色になっているといわれています。

ハムオ
ハムオ
ちなみに、イモリは漢字で書くと「井守」になります。「イモリ→井戸を守る→水辺に棲む→両生類」と覚えると、間違えにくくなります。

ヤモリとは?

ヤモリ

ヤモリは有鱗目ヤモリ科に属する爬虫類です。

夜行性で、ガ・クモ・ハエなどをエサとします。

そのため、エサの集まりやすい人家のそばにいることが多いようです。

足の裏に毛がたくさん生えていて、これを上手く利用して壁や天井などを歩き回ります。

ハムオ
ハムオ
ヤモリは「家守」と書きます。

人にとっての害虫を食べてくれるわけですから、まさに「家を守る」生き物といえますね。

トカゲとは?

トカゲ

日本に広く分布するトカゲは、ニホントカゲです。

ニホントカゲは有鱗目トカゲ科の爬虫類です。

昼行性で、草地や山地、石垣など日当たりのよい場所を好みます。

皮膚に光沢があり、さわってもザラザラ感はあまりありません。

カナヘビとは?

カナヘビ

カナヘビは、有鱗目カナヘビ科の爬虫類です。

しっぽが長いのが特徴で、体の約2/3を占めています。

トカゲと同じく昼行性で、日当たりの良いところにいることが多いですが、警戒心が強いため、人が近づくと素早く逃げてしまいます。

なお、カナヘビの皮膚はトカゲと異なり光沢がなく、さわるとザラザラしています。

イモリ・ヤモリ・トカゲ・カナヘビの違い

イモリ・ヤモリ・トカゲ・カナヘビの違いを表にまとめてみました。

イモリ ヤモリ トカゲ カナヘビ
分類 両生類 爬虫類 爬虫類 爬虫類
しっぽの長さ 体長の約1/2 体長の約1/2 体長の約1/2 体長の約2/3
活動性 夜行性 夜行性 昼行性 昼行性
棲んでいる所 池や川などの水辺 人家の近く 草地や石垣など 枯葉の下など
その他 腹が赤い 壁や天井を歩き回る 皮膚に光沢がある 皮膚がざらざら

一番見分けにくいのは、ヤモリとトカゲでしょうか。

ニホントカゲの場合、よく見ると頭からしっぽにかけてラインが入っています。

一方で、ヤモリは体に模様がありません。

いずれも動きが速いため、模様まで見るのは難しいかもしれませんが、ラインが見えたらトカゲと覚えておきましょう。

まとめ

まとめ
  • イモリは、両生類。腹が赤くて毒を持っている。
  • ヤモリは、爬虫類。害虫を食べてくれる。模様はほとんどない。
  • トカゲは、爬虫類。ニホントカゲは頭からしっぽにかけてラインが入っている。
  • カナヘビは、爬虫類。体の2/3がしっぽ。

なお、関東地方などでは、カナヘビをトカゲと呼ぶことがあるようです。

たしかによく似た生き物ですし、どちらもトカゲの一種なので、それでいいのかもしれませんね。