ムチムチボディにブリブリの尻尾。
愛らしい瞳とまるで笑っているかのような口元が特徴的なヒョウモントカゲモドキ(以下レオパ)。
爬虫類飼育の入門種とも言われており飼育も比較的容易なことから今まで爬虫類の飼育経験がない方でも安心して育てあげることが出来ます!
この記事ではそんなレオパの飼育方法について必要最低限の知識をザックリとご紹介していきたいと思います!
すでにレオパをはじめ爬虫類を飼育しているという方には当たり前の内容かもしれませんが是非初心に帰るつもで読んでみてくださいね!
目次
ヒョウモントカゲモドキの特徴
SNSやペットショップなどでレオパを見かけた、という方も最近では増えているのではないでしょうか?
それだけペットアニマルとしてメジャー化しているレオパ。
初めてお迎えを考えている方にとっては多くの疑問が生まれていることでしょう。
『「トカゲモドキ」のモドキってなに?』
『レオパってどのくらい長生きするの?』
『レオパってどのくらいの値段でお迎えできるの?』
そんな疑問にお答えするために、お迎えの際に特に気になるレオパの特徴を詳しく見ていきましょう!
ヒョウモントカゲモドキはどんな生き物?
トカゲモドキ、と名前にも付くようにレオパは厳密にいうとトカゲではなく「ヤモリ」の一種なんですね。
一般的なヤモリとの大きな違いとして、トカゲと同様に「瞼(まぶた)」があるというのが特徴です。
そしてレオパには通常のヤモリに備わっている「趾下薄板(しかはくばん)」がないので、壁に張りついたりと立体的な活動はできない地表性のヤモリとなっています。
また、食性に関しては基本的に昆虫食となっています。
最近では人工フードも各メーカーから発売されており比較的飼育のハードルも下がってきましたね。
ヒョウモントカゲモドキの寿命
レオパの寿命は平均10年以上と言われています。
小さい体からは想像もつかないような生命力を兼ね備えていますね。
これは飼育下においてのデータで、野生化ではなんと30年近く生きた個体も確認されています。
意外にも野生化での寿命の方が長いの理由として、飼育下においては餌のやりすぎや、野生下と違い適度なストレスを与えられる経験が少ないためと言われています。
いずれにしても大変長生きな生き物ですので、長い時間を共にする良きパートナーとなってくれる事でしょう。
寿命や長生きしてもらうためのポイントについてはこちらでさらに詳しくまとめていますので、是非ご覧ください。
ヒョウモントカゲモドキの値段
結論から言ってしまえばピンキリです。
と言うのも、レオパには数々のブリーダーによって色鮮やかな体色や特徴を備えたモルフが存在します。
ノーマルと言われる一般に広く流通しているモルフであれば5000円〜から入手することができます。
他にもマックスノー系やタンジェリン系、W&Y系など数え切れない程の美しいモルフが存在します。
おおむね3万円の予算があればかなり多くのモルフを購入する事が出来るでしょう。
ですが中にはその希少性から10万円〜を超える個体も存在します。
ヒョウモントカゲモドキを飼育する際に必要なもの
さて、お次は飼育に最低限必要な設備についてご紹介していきたいと思います!
ケージ
幅30cm×20cm以上、高さ15cm以上のサイズの物が好ましいです。
もっと小さいケージでも飼育は可能ですが、複数匹飼育するケースなぞを除いてなるべく余裕を持ったサイズだと快適です。
ケージについてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、是非ご覧ください。
シェルター
レオパの隠れ家です。
レオパは暗く狭い空間を好み、プライベートな空間の確保にも使えるので必ず用意しましょう。
水皿
口から直接水を飲む事はあまりないですが、湿度の調整にも役立ちます。
水切れは大変重要な問題となりますのでこちらも必ず用意してあげてくださいね。
また、飲み水についてはそこまで神経質になる必要はなく、普通に水道水をいれてあげれば大丈夫です。
床材
キッチンペーパーやデザートソイル、赤玉土にハスクチップなど様々なタイプがあります。
それぞれ特徴があるので飼育環境にあった床材を用意してあげてくださいね。
床材の選び方はこちらの記事を参考にしてください。
暖房器具
レオパの飼育適温は25度〜30度です。
ですのでパネルヒーターや保温球などを用意して必ず温度調節をしてあげてください。
部屋全体の温度をエアコンなどで管理できる場合には不要です。
必要最低限となりますが、以上の設備を整えれば少なくとも飼育を開始する事が出来ます。
よりレオパにとって快適な環境を用意してあげるのであればさらに追加で必要な設備も用意することができますので気になった方は是非調べてみてくださいね!
ヒョウモントカゲモドキの飼育方法
レオパを飼育するにあたって毎日やっていただきたい事はまず温湿度管理、飼育環境の清掃です。
レオパは非常に頑丈で飼いやすい動物ですので基本的にはこの2つと給餌さえ怠る事がなければすくすくと成長していってくれます。
温湿度管理の詳しいやり方はこちらの記事で詳しく解説しているので是非ご覧ください。
給餌間隔はレオパの年齢によって異なりますが、ザックリ説明すると幼い頃は毎日、大人になると尻尾に栄養をため込むことができるので一週間に一度ほどでかまいません。
また、レオパの飼育に紫外線ランプは必要なく、その代わりに与える餌にカルシウムとビタミンD3入りのパウダーをまぶしてあげてください。
これをダスティングと言います。
おすすめの餌や与え方のポイントについてはこちらの記事でさらに詳しくまとめていますので、是非参考にしてください。
また、可愛いレオパを手にとって触りたい!という方もいらっしゃるでしょう。
手に乗せて触れ合う事を通常「ハンドリング」と言うのですが、この行為は慣れていないレオパであればかなりのストレスになります。
すぐにハンドリングできる子もいれば、終生ハンドリングを嫌う子もいます。
ですのでむやみやたらにハンドリングせず、まずは徐々に慣らしていきながらゆっくり見守ってあげましょう。
適切な知識と方法で責任を持って育てましょう
とてもザックリとですが初めてレオパを飼育したいという方に向けて必要最低限の知識と飼育方法を紹介させていただきました。
レオパに限らずペットをお迎えする際に事前に下調べする事はとても重要な事です。
レオパ史上一番の長寿を目指して飼育してあげるくらいの意気込みでお迎えしてあげると飼い主もレオパもとても幸せに暮らせるのではないでしょうか?
長生きするレオパだからこそ、適切な知識と方法でスクスクと育てあげたいものですね。