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インコを飼いたいけどアレルギーが心配!症状と対策まとめ

インコ アレルギー

最近は「アレルギー症状があるのでペットを飼うことをあきらめている」という話は珍しいことではありません。

犬や猫はアレルギー症状の引き金になることがよく知られています。

それでは身体の小さい鳥はどうでしょうか。

やっぱりアレルギー症状を起こすことがあるのかどうか気になるところです。

この記事では、インコのアレルギーについて症状や対策をまとめてみました。

インコアレルギーってあるの?

残念ながら犬や猫と同じようにインコもやはりアレルギーの原因になります。

「鳥アレルギー」とか「鳥飼病」という言葉を聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。

オカメ
オカメ
敏感な人になると鳥を飼うことだけではなく、ダウンジャケットや羽根布団を使うことによりアレルギーが発症することもあります。

インコアレルギーの原因

鳥によるアレルギーの原因は、

  • 脂粉(鳥の身体から出るフケのようなもの)や羽毛に含まれる「ブルーム」と呼ばれるたんぱく質
  • 糞に含まれる「免疫グロブリン」と呼ばれる血清蛋白質

などです。

アレルギーの原因となる物質が身体に入り込んでも平気な許容量は個人差が大きくあります。

何十年と鳥と暮らしていてもなんの症状も無い人もいれば、羽毛布団やダウンジャケットを使っただけで症状が出る人もいるのです。

セキセイインコのような小型の鳥でも原因になる可能性がありますし、ヨウムや白色オウムなどの大型になると「脂粉」が多いことで有名です。

オカメ
オカメ
これらの鳥の飼い主の間で発症してしまう人も多いことから「インコアレルギー」という名前も出てきたのでしょう。

症状が悪化するとアレルギーの原因となる物質を徹底的に排除しなければならないことは、他のアレルギーと同じなのです。

残念ながらせっかくインコをお迎えしても、手放さなければいけないということにもなってしまいます。

インコアレルギーで考えられる症状

初期の症状は風邪によく似ているものや他のアレルギー症状と同じものが多いので、鳥アレルギーを発症していても気が付かないことも多いのです。

初期の段階では、

  • 熱っぽい・咳が出る・息切れがする・喉が痛い
  • 目のかゆみ・充血や涙
  • 鼻のかゆみ・鼻水・くしゃみや鼻づまり

といった症状がみられます。

症状が進行すると「鳥関連過敏性肺炎」という病気に進行することとなってしまうのです。

症状としては息苦しさ・痰が出ない乾いた咳・息苦しさや発熱があげられます。

肺炎の症状が6ヵ月以上続くと「慢性過敏性肺炎」と診断されることになり、急激に症状が悪化して呼吸困難になることがあったりと危険性がグンと上がってしまうことになるのです。

インコのアレルギー対策

インコと暮らしている人が「鳥(インコ)アレルギー」と診断されると最悪の場合には愛鳥と別れなければならない、ということが起こります。

そんな悲しいことが起こるのを防ぐためにできる対策についてみてましょう。

インコのいる部屋に空気清浄機を設置する

空気清浄機は、オカメインコやヨウム、白色オウムなど脂粉の量が多いとされる鳥を飼育する場合は必須アイテムです。

定期的にフィルターの掃除・交換をすることが必要になります。

オカメ
オカメ
複数のインコを飼育する場合は素人では完全に掃除することができないくらいの量の脂粉が溜まることもあるので、専門家に掃除をしてもらう必要があることも覚えておいてください。

フィルターの寿命も鳥の飼育をしていない環境で使用する場合と比べるとはるかに短く、10年保証なのに1年しか保たなかった例などはごく普通です。

ただし、部屋中に飛び散っているであろう脂粉を取り除くためには効果的ですから「1羽だけの飼育だから」と安心することなく導入を検討しましょう。

ケージの掃除のときにはマスクやメガネを着用する

花粉症対策のマスクや防塵マスクなどを着用して、お世話の時に脂粉を吸い込んでしまうことを防ぎます。

目ももちろん保護する必要がありますので、こちらも花粉症対策のためのメガネなどを使用します。

アレルギー対策をして長くインコと一緒に暮らそう

まとめ
  • インコが原因によるアレルギーは、鳥(インコ)アレルギーや鳥飼病として知られている
  • インコアレルギーの症状は風邪や他のアレルギーの症状と似ているので、発症していても気が付かないことが多い
  • 症状が長く続くと「鳥関連過敏性肺炎」に進行することがある
  • アレルギーの原因となる脂粉対策には、インコのいる部屋に空気清浄機を設置する・ケージの掃除のときには花粉症対策用のマスクやメガネを着用する

「原因となる物質に接触している人のすべてが過敏性肺炎になるということではないので、必要以上に心配する必要はない」とする医師の見解もあります。

また、過敏性肺炎はアトピー・ぜんそく・花粉症などとはまったく別のアレルギーのため、いわゆる「アレルギー体質」の人が起こしやすいということはない、と言われています。

インコを飼っている人が鳥アレルギーを発症してしまうと、可愛がっている愛鳥がアレルゲンとなるという事態になります。

愛鳥家にとってインコと一緒に暮らせなくなるということは悲しいことですが、インコにとっても「大好きな飼い主さんと一緒に暮らせなくなる」ということはとても大きな精神的ダメージになります。

インコのお迎えを検討するときには、インコアレルギーを防ぐための対策もしっかりと立てておきましょう。