インコをお迎えする際に気を付けなければならないことは鳴き声です。
特にマンションだと、ご近所迷惑にならないか不安ですよね。
苦情が来てしまい、手放さなければいけなくなったということもあるので、しっかりと対策を考え、インコも飼い主も快適に過ごせるように準備をしましょう。
今回は、インコの鳴き声がうるさい時の対策をまとめたので、参考にしてみてくださいね。
目次
インコの鳴き声がうるさい時の対策5つ
インコを飼う前や飼っていて鳴き声が「うるさい」と感じた時、近隣の迷惑にならないよう、以下の5つの対策を試してみてください。
アクリルバードケージ
アクリルバードケージは空気穴が開いているので、完全に聞こえなくなることはありませんが、少しこもった感じになり、2~3割くらい抑えられます。
比較的声の小さなインコには効果的ですが、声の大きなインコにはあまり期待はできません。
鳴き声以外にも、冬はヒーターを付ければケージ全体を保温できて、お手入れも楽なのでおすすめなのですが、お値段が高めです。
自作カバー
アクリルバードケージは高すぎるという方は、市販のカバーか自作のカバーに吸音マットを貼ることで、ある程度軽減できますが、声の大きな種類のインコには不十分かもしれません。
日中カバーを付けたままだと日照不足になりますので、数時間は日光浴をさせてあげてください。
窓の音漏れ対策
部屋からの一番の音漏れの原因は窓にあるので、防音カーテンや防音シートを使うと効果があります。
防音カーテンは1万円以下で種類もサイズも豊富にあります。
防音シートは厚さ2mmほどのものを選びましょう。
さらに高い防音性を求めるには、防音ガラスや二重窓にするのも有効です。
内窓を付けることで40dBまで音量を軽減できるそうです。
壁の薄い物件は、本棚やタンスなど背丈のある家具を音を遮りたい場所に置くと効果が期待できます。
呼び鳴きのしつけ
日中ずっと鳴かれるのは、飼い主でも辛いと思いますので、軽減できるようにしつけをしましょう。
インコは寂しがり屋で、飼い主の姿が見えない時など、人に懐いたインコほど呼び鳴きをします。
飼い主にかまってもらいたくて呼び鳴きをするので、反応しないことが大切です。
静かになったら、インコの好むおやつをあげてみましょう。
静かにするとおやつがもらえたり、褒めてもらえると学習し、次第に鳴かなくなってきます。
あらかじめ近所の方々に伝えておくと、トラブル防止になるでしょう。
暗くする
部屋を暗くしたり、カバーや布をかけてケージ内を暗くします。
ただし、これは一時的なものにすぎません。
インコにストレスも与えてしまうので、どうしても今だけ静かにしてほしいという場合にだけ使いましょう。
マンションでもインコは飼える?
インコは40~50cmくらいのサイズのケージで飼うことができるので、ワンルームの賃貸物件でも飼うことはできますが、インコの鳴き声でご近所トラブルにはなりたくないですよね。
マンションの壁の厚さでも異なりますし、ご近所の方が気にするかどうかにもよりますので、判断が難しいところです。
響きにくい部屋で、対策もできるのであれば、飼うことは問題ないと思いますが、マンションでは音のトラブルはよくあることなので、気になるのであれば、飼わないほうがいいでしょう。
インコを飼う時の注意点
インコの種類によって、鳴き声の大きさが違ってきます。
声が小さい・鳴く頻度が少ないインコ
セキセイインコは声の大きさだけでなく、飼いやすさも含めておすすめです。
アキクサインコも声は小さいと言われています。
基本的には体の大きさ=声の大きさです。
そして、個体差がありますが、女の子のほうが鳴く頻度は少ないですね。
インコは様々な感情を鳴き声で表すので、抑えることはできますが、鳴かないようにすることは難しいです。
お迎えするときには、よく考えてからにしましょう。
コミュニケーションをしっかり取りましょう
インコは寂しがり屋で、遊んでほしいなどの要求があるときには、求め鳴きをすることがあります。
我が家では、毎日決まった時間に放鳥をしてケージに戻していますが、今までうるさいと感じるほど鳴いたことは、ほぼありません。
毎日きちんと放鳥をして遊んであげることでコミュニケーションをしっかり取り、信頼関係を築くことも、鳴き声の対策には大事なことだと、私は感じました。
怒っていることを伝えるために、大きめの声で叱ったり、睨んだりすることは効果的ではありますが、信頼関係が崩れてしまうこともあるので、あまり長く叱るのはやめましょう。
無理やり鳴き声を抑えようとせず、自然な環境を心がけましょう
- インコの鳴き声対策は「カバーをする」「防音カーテンや防音シートを利用する」「呼び鳴きのしつけをする」。
- 暗くすることで一時的に鳴き声がおさまることがあるが、インコにストレスを与えてしまうのでやりすぎないよう注意。
- マンションでもインコは飼えるが、音のトラブルが不安な場合は飼わないほうが無難。
- インコとコミュニケーションをしっかり取ることで、結果的に鳴き声の防止に繋がる
インコは本来鳴く生き物なので、鳴くことは自然な行動です。
不安やストレスを感じて鳴いているのであれば取り除いてあげたり、インコを変えようとするのでなく、飼い主が改善策を考えていってほしいと思います。
過度な呼び鳴きは抑える工夫をして、防音対策も行い、飼い主の都合ばかり押し付けずにインコの住みやすい環境を作ってあげて、インコと楽しい時間を過ごしてください。
それでもどうしても飼えなくなってしまったら、絶対に逃がしたりせずに、友人に相談したり、里親を探してください。
できればお迎え前に、苦情が来てしまった時の避難先などの対策も考えておくといいですね。