インコと一緒に暮らしていくと、いろんな仕草を目にするようになると思います。
そんなことされたら、キューンと癒されちゃいますよね。
そしてインコも私たち人間と同じように、眠くなるとあくびをします。
ですが、頻繁に繰り返すあくびには、病気のサインが含まれていることも。
今回はそんなあくびについてまとめてみますので、病気のサインを見逃さないようにチェックしておきましょう。
目次
インコも人間と同じであくびをします
インコの生活にはメリハリがあります。
たくさん遊んだ後は、まったり休憩タイム。
羽繕いをしたり、ギョリギョリとクチバシを研いだり。
そして眠くなったらお昼寝をします。
先述の通り、インコも眠くなると人間と同じであくびをします。
なので、あくびをしたから危険というわけではないのですが、実はあくびには注意が必要です。
インコのあくびが何回も続くと病気のサインかも?
可愛いあくびに癒されるところですが、実はあくびは病気のサインのこともあるのです。
もちろん、健康なインコもあくびをするので、あくびをしたからといってあまり神経質に心配することはありません。
インコに限らず、他の動物や人間でも、生あくびなどが病気の原因であることもあります。
あくびがいつもより頻繁だったり、短時間に何回も繰り返したりしているのを見かけたら要注意です。
インコのあくびから考えられる2つの病気
インコがあくびを頻繁に繰り返している場合に考えられる病気をまとめておきますので、是非参考にしてください。
そのう炎
まず考えられるのは「そのう炎」。
この病気にかかってしまうと、あくびを頻繁に繰り返すほか、首を降るように嘔吐したり、フンが水っぽくなったりします。
人間が食べるようなものを食べてしまった時になりやすい病気です。
インコが人間の食べ物を食べてしまうと、うまく消化が出来ずに食物がそのうの中で腐食し、細菌が繁殖してしまって炎症を起こしてしまいます。
そのう炎についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
挿し餌中のひなや、お迎えしたての幼鳥もかかりやすい病気です。
挿し餌をあげるときは、その都度作って新鮮なものをあげるようにしましょう。
挿し餌のやり方についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
また、ヒナの時期を過ぎているのに、水分を多く含んだ挿し餌をいつまでも長くあげすぎてしまうと、同じくそのうの中で細菌が繁殖し、炎症を引き起こしてしまいます。
ある程度大きくなったら、乾いたシードやペレットを食べる練習をさせて、大人の餌に移行していきましょう。
気道炎
気道炎にかかると、あくびやくしゃみが多くなったり、口から異音を発したりします。
病気が進行すると、口を開けっ放しにして呼吸したりもします。
気道炎はカビなど真菌や、トリコモナスなどに感染することにより発症します。
季節の変わり目や、湿気の多い季節は要注意です。
基本的なことですが、水とエサは毎日新しいものに取り替えて、ケージの掃除をこまめにしましょう。
その他の要因
病気の他にも、引越しなど新しい環境に来た時や、新しいケージに変えたときなど、不安や緊張といったストレスから、あくびが多く出ることもあります。
また、羽繕いの時に小さな羽毛が口の中に入ってしまったり、食べ慣れない餌を食べた時など、異物が入り込んでしまって引き起こす場合もあります。
病気が疑われる時の対処法
もし先述のように、あくびを頻繁にしていたらどうすればいいでしょうか。
単なるあくびや、緊張や不安などが原因と考えにくく、明らかにいつもと様子が違う場合は、一刻も早く鳥専門の獣医さんに診察てもらいましょう!
そのう検査やフン検査、体重チェックなど、詳しく診察してもらい、病気に合ったお薬を処方してもらいます。
インコの1日は、人間でいうと1週間に値するとも言われています。
羽毛を膨らませ、ジッと元気がないときは、かなり具合が悪いです。
翌日病院に行こうと思っていたら、手遅れになってしまった、ということも十分あり得ます。
出来るだけ早く受診しましょう。
長く一緒に暮らせるように健康管理をしっかりと
小さいお口をいっぱいに広げてあくびする姿は何とも愛らしいです。
ただ眠いときなど、生理現象によるあくびは何の心配もいりませんよ。
- いつもより頻繁にあくびをする
- ウンチが水っぽい
- 羽毛を膨らませてジッとしている
- 首を振るように嘔吐する
このような様子を見せたら、病気のサインである可能性が高いです。
鳥専門の獣医さんにすぐに診察してもらいましょう。
また、お迎えしてすぐのヒナは、ペットショップですでに病気をもらっていることがあります。
お迎えしたら、まず鳥専門の病院で健康診断を受け、病気にかかっていないかチェックしてもらうと安心です。
その後も、定期的に健康診断を受けて、インコの病気の早期発見ができるようにするといいですね。