セキセイインコが餌を食べない原因と対処法【病気の可能性は？】

ある日、急にセキセイインコの餌が減っていなかったら、とても心配になりますよね。

「どうしてごはんを食べないのだろう？動物病院に連れて行った方がいいのだろうか？」と不安になると思います。

この記事では、セキセイインコが餌を食べない時の原因と対処法についてまとめていますので、参考になれば幸いです。

セキセイインコが餌を食べない原因

インコは人間の言葉が話せません。

「○○だから、食欲がない」と教えてくれたら、分かりやすいのですが、そうはいかないので、飼い主の観察力が必要になります。

餌を食べない原因はいろいろありますが、ここでは心因的な理由と病気の初期症状に分けてご説明します。

餌の味が好みではない

シードやペレットを与えていると思いますが、インコによって好みがあります。

急に餌の種類を変えた場合、新しい餌に慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

環境が変わった

最近引っ越しをしたり、部屋の模様替えをしたりしていませんか？

もしその直後から餌を食べなくなったなら、環境が変わったことによるストレスが考えられます。

その他ストレス

飼い主がインコと遊ばなくなったことや、新しいインコを飼い始めることで、飼い主から愛されなくなってしまったと大きなストレスを感じるようです。

病気の初期症状

人間と同じく、食欲不振は病気の初期症状であることがあります。

疑われる主な病気を簡単にご紹介します。

セキセイインコが餌を食べない時の対処法

心因的な理由にしても、病気にしても、インコにとって餌を食べられないことは、命に関わります。

セキセイインコの場合、1日半か2日くらい餌を食べられないと死んでしまいます。

全く食べないようなら病院へ

もし全く食べていないようなら、ケージを保温（25～28度）し、なるべく早く小鳥に詳しい動物病院に連れて行きましょう。

動物病院はあちこちで見かけますが、犬猫を見る先生が多く、小鳥に詳しい先生は多くありません。

あらかじめ、どの動物病院に連れていくのか決めておくと安心です。

病気だとわかったら看病用の飼育環境に

もし動物病院に連れて行って病気だと分かったら、看病用の飼育環境を整えます。

病気のインコは自分で体温を維持できないため、30～35度に保温します。

また、明るいと食欲が出るので、ライトを24時間点灯します。

餌を食べない時は強制給餌を行います。

病院でパウダーシードを処方してもらい、さし餌の時と同じようにシリンジで口の中に流し込むようにして給餌します。

パウダーシードがないときは応急処置として、砂糖水を飲ませることもできるようです。

そして、処方してもらった薬を忘れずに投与して、回復を待ちましょう。

少し食欲が落ちている程度なら原因を突き止める

もし、食欲が少し落ちている程度なら、原因を突き止めるために2～3日様子を見ることができます。

その際にも、保温してください。
25～28度が目安です。

食欲がないインコのための栄養剤が市販されているので、おすすめです。

商品によって使用方法が異なりますが、多くの場合、口に直接入れるか、飲み水に入れておくことができます。

また、食パンやフルーツは少量で高カロリーを摂ることができるので与えることができます。

その際には、できるだけ添加物を使用していないものを選んでください。

インコが好んで食べる餌を与える

ペレットなどの嗜好性の問題なら、インコが好んで食べる餌を与えてください。

また、餌を切り替える必要があるなら、急にすべてを替えるのではなく、少しずつ混ぜながら、徐々に移行する形で切り替える方法がおすすめです。

ストレスの原因を取り除く

ストレスが原因なら、ストレスの原因をできるだけ取り除きます。

新しいおもちゃや、ケージ内のレイアウトがストレスになっているようであれば、インコにとって居心地のよい環境に戻してあげましょう。

また、飼い主の接し方も見直す必要があるかもしれません。

インコからのサインを見逃さず原因を突き止めよう

セキセイインコは、自然界では他の動物に捕食される弱い生き物です。

そのため、調子が悪くても病気を隠してしまいます。

食欲がないというのは、毎日お世話している飼い主だけが気づくことができるインコからのサインですので、見逃さないようにしましょう。

もし、餌を食べていないことに気が付いたら、この記事を参考にして、原因を突き止めて対処してくださいね。