人に縛られない自由な働き方、憧れますよね。
でも、そういう働き方をしている人は何と呼べばよいのでしょう?
「個人事業主」だと堅すぎる気がするし、「フリーランス」や「フリーター」は、定義がよくわからないし……。
というわけで、この記事では似ているけれどちょっと違う、個人事業主・フリーランス・フリーターの違いについて調べました。
個人事業主とは?
個人事業主は、税務上の区分です。
法人を設立せずに個人で事業を行っている人のうち、税務署に開業届を出している人です。
開業届を出すと、さまざまな控除が受けられる青色申告をすることができるようになります。
そのため、個人で事業を行っていてそれなりの収入がある人は、開業届を出すほうが何かと有利です。
フリーランスとは?
フリーランスは「Freelance:自由契約」のことで、日本では組織に属さず仕事ごとに契約を結ぶ働き方を指します。
また、フリーランスで働いている人を「フリーランサー」と呼びます。
弁護士や行政書士など「士業」をフリーランスでやっている人もいますし、デイトレーダーやユーチューバーなどもフリーランサーといえます。
ちなみに個人事業主もフリーランサーなのですが、フリーランサーが個人事業主であるとは限りません。
「開業届を出しているフリーランサー=個人事業主」なので、間違えないようにしましょう。
フリーターとは?
フリーターは、もともとフリーアルバイターを指す言葉でした。
しかし、1991年(平成3年)に厚生労働省が設けた定義によると、「若年者(学生・主婦・主夫を除く満15~34歳)であり就労形態が非正規雇用である人」および「現在無職であるが働く意志のある人」がフリーターということになるそうです。
つまり、アルバイトだけではなく、パート従業員・派遣社員・契約社員など非正規で働いている若い人は、フリーターに該当することになります。
個人事業主・フリーランス・フリーターの違い
フリーランスは、組織に属さず仕事ごとに契約を結ぶワークスタイルです。
そして、個人事業主はフリーランスで働く人のうち、税務署に開業届を出している人です。
一方で、フリーターは、若い非正規労働者や働く意思のある人のことです。
フリーランスや事業主は仕事ごとの契約なので、場合によってはフリーターより自由な働き方ができます。
しかし、営業活動を続けなければ次の仕事の確保が難しいことも多いので、本業以外の業務もこなさなければなりません。
また、確定申告を自分で行わなければなりません。
フリーターのうち現に就業している人は、解雇されたり自主的にやめたり、就業先が倒産したりしない限り組織に属することになるので、働き方はある程度就業先に拘束されます。
非正規雇用なので、正社員に比べて雇用は不安定ですが、一旦就職してしまえば営業活動などは不要です。
また、就職先が一つであれば会社が確定申告をしてくれます。
まとめ
- 個人事業主は、フリーランスで働く人のうち税務署に開業届を出している人。
- フリーランスは、組織に属さず仕事ごとに契約を結ぶ働き方。フリーランスで働く人を「フリーランサー」と呼ぶ。
- フリーターは、若い非正規雇用や働く意志のある人。
多様な働き方がありますが、働く人が飢えない社会システムが構築されるといいですね。