ハムスターのお世話の中に「ケージのお掃除」があります。
「ハムスターのケージを清潔を保つ」というのは人間が住んでいる部屋を掃除するという意味でも似ていますが、人間とハムスターでは「お掃除」の意味合いが変わります。
まずハムスターはウンチを所構わずしてしまいます。
これはおしっことは違いしつけができないので仕方がありません。
他には抜け毛やフケなどもあります。
時には食べ残しなども落ちています。
トイレを失敗している可能性もあります。
それらを考えると不潔ですよね?
この記事ではハムスターのケージの掃除頻度・時間・手順をまとめましたので、是非参考にしてください。
目次
ハムスターのケージはどれぐらいの頻度で掃除すべき?
ケージの掃除頻度ですが、ハムスターの状態によって適切な回数が異なります。
お迎えしたばかりの頃は最低限でOK
ハムスターとは縄張り意識が強く、臆病な動物です。
特にお迎えしたばかりの頃(1か月程度)は周りを含めケージ内の環境に慣れていないので、落ち着いてからにしましょう。
その間はお世話もですが掃除も最低限でよいです。
おしっこの部分や給水ボトルで湿った床材は汚いのでこまめに取り除き、大掃除まではせずにトイレを覚えて貰うために、おしっこの部分を少しだけトイレに入れてみましょう。
トイレを覚えてくれますし、環境に馴染みやすくなります。
ケージに慣れてきたら毎日・数日おき・月に1回掃除
ケージに慣れてきたら、掃除の規模によってどれぐらいの頻度でやるべきかが異なってきます。
- 毎日やるべき掃除
- 数日おきにやるべき掃除
- 1ヶ月に1回程度で良い掃除
とありますので、以下でチェックしてみてください。
- トイレの砂、床材など、おしっこした場所を部分的に交換
- 給水ボトルから漏れた湿った床材を交換
- ハウス(特に生野菜など…夏場は腐りやすいので注意)
- キレイな床材は残して、丸ごと捨てる
- 側面、回し車など遊び道具の汚れを拭く
- 砂場の砂が汚れていたらキレイな部分を除き交換
- 給水ボトルの口をつける部分は水洗い
- ケージの中の一部綺麗な床材は残しておいて汚れた床材は全て捨てる
- 給水ボトル、トイレ、回し車、エサ箱、その他飼育容器などを水洗いする
- ケージは中性洗剤でスポンジなどで洗う(汚れがこびりついている時は浸け置きしましょう。殺菌やアルコール消毒も有効です。洗剤やアルコールはハムスターにとって危険なので洗い流しはしっかりと)
- 齧り木や木製のハウスは洗えないため、汚れやくたびれ具合により干すか買い替えるか検討を(木製は使い捨て位の気持ちで)
- 水気をしっかり拭き取る(湿気に弱い動物ですので大切です)
大掃除といってもハムスターは自分のニオイがないと落ち着かない動物というのは前述通りです。
キレイにしすぎてしまうと自分のニオイが無くなってしまいストレスになるので、「綺麗になりすぎない」程度の掃除だと思ってください。
ハムスターのケージを掃除する時間はいつがいい?
ケージの掃除をする時間帯は「ハムスターが起きている時間帯」にしましょう。
ハムスターの活動時間帯は夕方からです。
木製のものを干すことを考えると夜より日中~夕方がよいと思います。
- ほお袋に物をつめている時
- 寝ている時(ハムスターの睡眠時間は細切れですが、夜でも寝ることはあります)
- 食べている時
は止めましょう。
活動が活発になっている夜は、ハムスターが回し車で遊んでいて興奮しているので止めた方が無難です。
ハムスターのケージの掃除手順
ハムスターの掃除頻度と時間が決まったらケージを掃除していきます。
簡単に手順をまとめたので、参考にしていただけると幸いです。
ハムスターをケージから出して移動させる
まず、ハムスターが脱走できないように虫かごやキャリーに移動ましょう。
落ち着けるようにそれまで使っていたハムスターの匂いがつきの床材を入れてください。
やはり自分のケージでないと落ち着かないので掃除は手早く済ませましょう。
その時おやつを忍ばせておくと喜んでストレスが軽減できます。
掃除中、間違っても野放しにはしないでください。
どこかに隠れて居なくなった、足元をチョロチョロして踏んでしまったという事例を聞きます。
床材を捨てる
床材はいきなり捨てず、ニオイがついた物を一部残すようにしましょう。
ハムスターを戻した時に自分のニオイがついていると安心します。
飼育用品を水洗いする
使用している飼育道具(トイレ、砂場、ハウス、回し車など)を一通り洗います。
トイレの尿石など汚れがひどい所は中性洗剤やアルコールを使いましょう。
トイレ以外の部分にもおしっこやウンチがついている可能性があり、細菌感染の原因になるので水洗いしましょう。
給水ボトルとエサ箱に関しては中性洗剤などは使わないようにしましょう。
口につけるものですから舐めてしまうと危険です。
ケージを洗う
ケージは飼育道具と同じく水洗いします。
隅などはおしっこをしている場合があるので特に注視しましょう(特に水槽を使用している方は角まで)。
こちらも汚れがひどい所は中性洗剤やアルコールを使用しましょう。
洗剤などをキレイに洗い流す
中性洗剤やアルコールはハムスターの体によくありません。
しっかり水洗いしましょう。
しっかりと拭くか乾かす
ハムスターは湿気に弱いものです。
完全に水気が無くなるまでしっかり拭き取るか、乾かしましょう。
飼育用品を戻す
飼育用品も完全に水気が無くなるまでしっかり拭き取るか、乾かしてから戻してください。
ハムスターをケージに戻す
自分のニオイが薄く、新しい床材になっているので落ち着かずウロウロすることがありますが、その時自分のニオイづけをしています。
しばらくしたら落ち着くので放っておいて大丈夫です。
あると便利なお掃除グッズ
尿石などガンコな汚れを落とすのに、中性洗剤があるといいです。
使う際は薄めてからにしましょう。
ペットショップかホームセンターで売っているペット用消臭スプレーは、ニオイ対策に有効です。
角など細かい所を掃除する時には使い古した歯ブラシが便利なので、捨てずに取っておくといいでしょう。
また、キッチンペーパーは拭き上げる時に使います。
使い捨てできるので便利です。
ハムスターの健康のため飼い主がしっかり掃除しよう
- ケージの掃除は毎日ではなくてもよい
- 汚れや水分がある所は必ず拭き取るか乾かす
- 掃除はハムスターが起きている時間帯にする
- ニオイを残すため、ケージから出す時・戻す時用に使うキレイな床材を残しておく
ハムスターはとてもニオイに敏感な生き物です。
人間が「臭い」といってニオイを消してしまうとハムスターにとってはストレスになり可哀そうです。
ですが、ハムスターにとってニオイが大事だからといって、掃除をせずに放置して不衛生な環境にしてはいけません。
不衛生こそ病気の元だからです。
適度に掃除をすることで病気が防ぐことができ、少しでも長い時間ハムスターと過ごすことが出来ます。
自然界とは違いケージという空間がハムスターの生活空間の全てです。
人間が管理してあげないと衛生・健康を保つことはできません。
最初は慣れないこともあるかと思いますが、毎日のものに関してはすぐに慣れます。
大掃除も注意さえ守れば大丈夫ですよ。