アニメと漫画。
あらためて「違いは?」と聞かれると、どう答えていいのかわからないものです。
なかには、アニメと漫画を同じものととらえている人もいるかもしれません。
しかし、アニメと漫画には明確な違いがあります。
言われてみると「そうか!」と思わず納得してしまう違いもあるでしょう。
この記事では、身近すぎて意外と知らないアニメと漫画の違いについてまとめました。
アニメとは?
アニメは、微妙に異なる絵や形を連続して撮影し、動いているように見せる映像作品です。
ほんの少し前まではイラストを用いた動画しかありませんでしたが、最近はクレイアニメのように粘土で作った被写体を連続撮影して作った作品もあります。
通常、アニメには音声や音楽が使用されます。
また、「色」がついているのも特徴の一つです。
漫画とは?
漫画は、複数のコマ割りでストーリーを展開していく作品です。
多くは印刷物ですが、最近は電子書籍の形になっているものもめずらしくありません。
漫画は、アニメとは異なり動きません。
しかし、作家さんの描く効果線やキャラクターのボーズ、巧みなコマ割りなどによって躍動感が伝わってきます。
もちろん音声や音楽も付けられませんが、擬音語で音だけではなく、その場の雰囲気や質感まで伝わってくることもあります。
ただし、印刷物の漫画は色があまり豊かではありません。
これは、コストや印刷技術の都合もあるでしょう。
もっとも、電子書籍では色付きのものが結構あります。
今後、電子書籍が印刷物並みに普及するようになれば、色付きの漫画が当たり前になるかもしれませんね。
アニメと漫画の違い
アニメと漫画のもっとも大きな違いは「動き」です。
アニメは動画、漫画は静止画です。
それ以外のおもな違いは、下表のとおりです。
アニメ | 漫画 | |
作成者 | アニメーター | 漫画家 |
文字 |
ほとんどない (例外あり) |
あり 動きや音なども文字で表現 |
音声・音楽 | 基本的にあり | なし |
色 | 基本的にあり |
印刷物は少なめ 電子書籍はカラーのものもある |
コマ割り | なし | あり |
このような違いをみると、漫画作品をアニメ化するのはとても大変な作業であることが想像できます。
まとめ
- アニメは、動画の一種。イラストなどを連続で撮影して作り上げる映像作品。テレビや映画館などで楽しむことができる。
- 漫画は、静止画。コマ割りでストーリーを展開していく作品。印刷された漫画は書店などで販売されている。
ちなみに、英語で漫画は“comic”ですが、日本の漫画は“manga”で通じるそうです。
また日本のアニメは“animation”ではなく“anime”と呼ばれ、他とは区別されているようです。
アニメも漫画も、日本を代表する文化の一つであることは間違いないようですね。