「ブーツ」と聞くと、女性が履く防寒用あるいはおしゃれ用のちょっと丈の長い靴をイメージする人も多いと思います。
一方で、ブーツの日本語訳である「長靴」はどうでしょうか。
こちらについては、雨靴や雪靴など防水・防寒目的で用いられる丈の長い靴を思い浮かべる人が多いと思います。
ところで、「ブーツ」と「長靴」。
本来なら同じ意味のはずなのに、どうしてこんなにイメージが異なるのでしょうか。
この記事では、英語で呼ぶ場合と日本語で呼ぶ場合で印象が大きく変わる「ブーツ」と「長靴」の違いについて調べました。
ブーツとは?
「ブーツ」は履物の一種で、「くるぶしまでの足・あるいはそれより上の脚を覆うもの」です。
もともとブーツは、まわりの環境から足を守るために作られたもので、労働用のブーツは革やゴムなど比較的強い素材で作られているのが特徴です。
また、スキーやスノーボード、オートバイなど、スポーツのために開発されたブーツもあります。
女性用のブーツはデザイン性を重視したものが多く、ヒールが高いものや厚底タイプなど、あまり実用的ではないものも存在します。
また、女性用ブーツは防寒目的で用いられることもありますが、脚を守ることではなく装飾がおもな目的のようです。
なお日本語でブーツという場合、スポーツ用あるいは女性用の長い靴を指す場合がほとんどです。
長靴とは?
「長靴」は、革やゴムなどでできたひざ丈の長い靴です。
おもに防水や防寒の目的で用いられ、実用性が重視されます。
使用する目的に応じて耐油性が施されたもの、胴まで一体化したもの(胴付長靴)などもあります。
ちなみに、ゴム製の長靴は「ゴム長」とも呼ばれ、日本ではさまざまな作業現場で愛用されています。
ブーツと長靴の違い
ブーツと長靴はもともと同じものですが、日本では
- スポーツ用のものやデザイン性を重視したものを「ブーツ」
- 実用性を重視したものを「長靴」
と呼ぶ場合が多いです。
また、ブーツはくるぶし丈の短いものからひざ上のニーハイタイプまでいろいろな長さがありますが、長靴はひざ丈あるいはひざ丈以上の比較的長いものが多いようです。
つまり、ブーツと長靴の違いは、「おもな用途が何であるか」「長さがどれくらいか」の2点にあるといえます。
まとめ
- ブーツは、スポーツ用に開発された丈の長い靴、あるいはデザイン性を重視した丈の長い靴。丈の長さは、くるぶし~ひざ上までさまざま。
- 長靴は、革やゴムなどでできているひざ丈あるいはそれ以上の長い靴。実用性を重視。
とりあえず、女性が普段履いている丈の長い靴は「ブーツ」で大丈夫でしょう。
ついうっかり「長靴」というと「おしゃれじゃない」と言われているように感じる女性もいるようなので、気を付けてくださいね。