夏も終わり、秋が来ればあっという間に冬がやってきますね。
ハムスターは温度変化に弱い動物です。
擬似冬眠をしてしまうと、死に至ることも……。
この記事では、「ヒーターはいつからいつまで使えばいいの?」という疑問から、温度や置き方など、ハムスターへのヒーターの使い方についてまとめました。
しっかりと寒さ対策をしてハムスターが健康に冬を乗り切れるようにしましょう!
目次
冬場にハムスターにヒーターが必要な理由
ハムスターは温度が10度以下になるのが続くとかなりの確率で「擬似冬眠」をします。
擬似冬眠とは、ハムスターの体温や心拍数や呼吸数が低下することにより、動きが鈍くなり眠ったような状態になることです。
「冬眠」だから大丈夫なのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、擬似冬眠してしまうと20~30分以内に適切な処置をしなければ生還が難しくなってしまいます。
夏場も同じですが、温度管理にはハムスターの命がかかっています。
夏場はエアコンで室内全体を冷やすことが必要ですよね。
冬場もエアコンを使用し、室内全体を温めてあげるのがベストかもしれませんが、飼い主の都合としては電気代も節約したいところ……。
冬場はヒーターというアイテムがあるので、ぜひ使用してみましょう。
ハムスターにヒーターを使うのはいつからいつまで?
ヒーターは地域にもよりますが早ければ9月末くらいから、最低でも夜に室温が15度を切るくらいになったら使用し始めましょう。
春になり室温が18~26度くらいになれば使用をやめても大丈夫でしょう。
それでも不安な方は、床材を多めに敷き保温性を高めましょう。
どんなヒーターを使えばいいの?
ヒーターといっても色々な種類がありますよね。
どんなヒーターがあるのか、どれがおすすめか紹介していきます。
パネルタイプのヒーター
ケージ下の半分くらいに敷いて使用します。
ケージの種類を問わず、ハムスターがやけどする心配もなく安心して使用することができます。
自動温度管理のものであれば、節電も期待できます。
保温球タイプ
一か所だけではなく空気全体を温められるのが保温球タイプの特徴です。
しかし、管理が難しくかなり上級者向けです。
設置位置は必ずハムスターの体が届かない場所にしましょう。
高温になりますので、ハムスターが火傷する可能性があります。
ドーム型タイプ
ケージ内に設置するタイプのヒーターです。
ドーム型になっており、ハムスターがその中に入り暖まります。
配線をかじられないようにプラスチックで覆われているようですが、少し心配が残りますね。
金網タイプのケージなら設置できそうですが、水槽タイプになると設置が難しいかもしれません。
カイロケース
市販のカイロを入れるだけで簡単に使用できるカイロケース。
しかし交換の手間がかかります。
常用するものではなく、停電などの緊急用と考えていた方がいいでしょう。
色々な種類のヒーターがありましたが、一番おすすめはケージの下に敷くパネルタイプのヒーターです。
手軽な価格で手に入り、安全性も高く、電気代もそれほどかかりません。
初心者でも扱いやすいです。
今まで基本的につけっ放しにして使用してきましたが、擬似冬眠や火傷をすることもなく、火事なども起きていません。
ヒーターの温度は何度くらいがベスト?
ハムスターにとっての適温は20~26度といわれています。
自動温度管理のものであれば、そのくらいの温度を目安に設定しましょう。
ヒーターの置き方
ここでは一番おすすめのパネルタイプのヒーターの設置方法を説明します。
これまでの説明で必ず「ケージ下半分に設置する」と書いてきました。
何故でしょうか?
ケージ全面にヒーターを敷いてしまうと、ハムスターがあつい!と思ったときに逃げ場がなくなってしまうからです。
火傷や脱水の可能性も出てきます。
ケージの半分までに設置することで、涼しい部分と暖かい部分を行き来できる環境を作ることができ、ハムスターがより快適に過ごすことができます。
飼い主が温度を管理して寒さからハムスターを守ろう
- 冬場はハムスターが擬似冬眠する可能性があるためヒーターが必要
- 最低でも夜に室温が15度を切る頃から使用する
- 春になり室温が18~26度になれば使用をやめてもOK
- おすすめはパネルタイプのヒーター
- 温度は20~26度を目安に設定する
- ヒーターは必ずケージの下半分に設置する
冬は私たち人間でも寒さを感じ、しっかりと防寒をしていても、時によっては風邪をひいてしまうこともありますよね。
そんなことを考えてみると、小さなハムスターにとって冬はどれほど厳しいものなのでしょうか。
ハムスターは寒くても自分で暖房を入れることなんてできません。
私たちの管理するケージの中がペットのハムスターの世界です。
ハムスターが冬を乗り切れるかどうかは、私たち飼い主の行動によって決まります。
ハムスターにとって厳しい温度になる前に、しっかりとヒーターを準備しておきましょう!