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ハリネズミがアンティングするのはなぜ?しない場合は問題あるの?

ハリネズミ アンティング

ハリネズミの行動に「アンティング」というものがあります。

他の動物ではあまり見られない行為なので、初めて見た時は「え?何してるの?」とびっくりするかもしれません。

ですが、このアンティング、ちゃんと意味があるんです。

この記事では、ハリネズミがなぜアンティングするのか、その理由と、アンティングしない場合は問題があるのかについてご紹介していきます。

気になっている方は是非当ページを参考にしてくださいね。

ハリネズミのアンティングとは?

アンティングとは「泡つけ」「唾液塗り」などと呼ばれる行為です。

アンティングするときは首を後ろにひねり背中の針に舌で泡をつけるという行動をします。

上記の動画をご覧いただけるとわかりやすいと思います。

初めて見たときは「なにか怪我でもしたのかな?」と心配になるような行動ですが、ハリネズミにとっては日常的な行動なのです。

ハリネズミはなぜアンティングするの?

ではハリネズミがアンティングする理由は何なのでしょうか?

所説もありますがそれについて書いていきたいと思います。

毒への耐性をつけるため

ハリネズミは毒性のあるものに対して、耐性をつけようとします。

その行動がアンティングといわれています。

毒性のあるものを見つけると噛んで、唾液と一緒に背中の針などにつけることで耐性をつけているとのことです。

ハリネズミの観察で実際に毒性をもつ生き物に対し噛みつき、そのあとアンティングをしたという行動があったことからそういわれています。

敵から身を守るため

アンティングの理由として「敵から身を守るため」といわれています。

飼育下であれば敵はほとんど存在することはありませんが、野生であれば命を狙ってくるような敵もたくさんいます。

その対策として体とまわりのにおいを同じにおいにし、敵に気づかれないようアンティングするといわれています。

安心するため

ハリネズミはとても鼻が良い動物です。

視力があまりない分、鼻がとてもきくといわれています。

そのため新しい環境、飼育下であればハウスを交換した、新しいおもちゃをゲージにいれたときなどはいつもと違うにおいがするため不安になるのです。

なので新しものに対してアンティングをすることもあります。

どちらかというと自分のにおいをつける行動です。

体温調節をするため

ハリネズミは温湿度管理が命に関わるほど温湿度に敏感です。

温度が高いときなどに体温を下げるためにアンティングをしているのではないかと言われています。

頻繁にアンティングをしている場合は室温が高い可能性もあるので注意しましょう。

求愛するため

アンティングはオスのほうが多く見られると言われています。

その理由のひとつとして「求愛」があります。

オスのハリネズミがメスに自分の存在を知らせるためにしている行動といわれています。

アンティングしないのはおかしいこと?

ハリネズミのアンティングについて紹介してきましたが、「うちの子はアンティングしないな」と不安な方もいるはず。

しかし、ハリネズミによってはアンティングしない子もいます。

実際に我が家のハリネズミも1、2回しか見たことがありません。

アンティングをすると安心するからと頻繁にする子もいますが、そうじゃない子もいます。

特にハリネズミは個体差が大きい動物なので気にすることはありません。

アンティングはハリネズミにとって日常的な行為

まとめ
  • アンティングとは、「泡つけ」「唾液ぬり」と呼ばれ、背中の針に舌で泡(唾液)をつける行動

アンティングをする理由は、

  • 毒への耐性をつけるため
  • 敵から身を守るため
  • 安心するため
  • 体温調節するため
  • 求愛するため
  • アンティングしないハリネズミもいます

アンティングという行動はハリネズミには日常的なことです。

なのでアンティングしてもしなくても深く考える必要はありません。

異常にアンティングする場合のみ、不安な要素があるのかな?と少し気にかけてあげてくださいね。