可愛らしくて癒されるハリネズミ。
最近ではハリネズミカフェも人気でペットして飼う人も増えてきています。
しかし、ハリネズミの飼育方法などは情報がまだ少ないのが現状です。
「冬になるとハリネズミは冬眠するの?」と疑問に思う方も多いと思います。
冬眠は命に関わることなのでこの記事で詳しくまとめてみました。
目次
ハリネズミって冬眠するの?
ハリネズミは野生であっても冬眠はしません。
特に飼育下における冬眠は「餓死状態」であり命に関わりますので冬眠しないようにしなければなりません。
冬眠した場合はこのような異変がおきます。
- 動きが鈍くなる
- 触ると手足が冷たい
- 体を丸めて動かない
- 何度触っても針をたてない(威嚇行動をしない)
これらの様子が見られたら冬眠の可能性が高いので、下記の起こし方を参考にして冬眠から覚ましてあげてください。
ハリネズミが冬眠してしまったときの起こし方
ハリネズミが冬眠をしてしまった場合は、先ほども書いたように命の関わりますので、できるだけ早く起こしてあげましょう。
ゆっくりと体温を上げる
起こし方として一番大切なことは「体温を上げる」ことです。
方法としては
- 部屋の温度をハリネズミの適温である24~27℃より「少し高め」に設定する
- ハリネズミをフリースなどのあたたかい生地でつつみ、ペット用ヒーターの上に乗せる
などして「ゆっくり」と体温を上げてあげるようにしましょう。
私たちが使っているヒーターやドライヤーなどで急激にあたためてしまうと心臓に負担をかけてしまい命を落としてしまう可能性があります。
なので必ず「ゆっくりと」体温をあげましょう。
動き出したら、スポイトなどで水を与え、ごはんも与えてあげましょう。
このとき餌は大好物のものにしてあげると良いです。
冬眠からさめたら病院へ
また、冬眠からさめていつも通りに過ごしていたとしても病院を受診しましょう。
冬眠をすることによって内臓を痛めている可能性があります。
冬眠からさめたら必ず病院を受診しましょう。
ハリネズミが冬眠しないための対策
起こす方法を紹介しましたが、ハリネズミのために冬眠はさせてはいけません。
冬眠しないための対策としては、
- 室温管理
- 暖房グッズの使用
が大切となります。
室温管理
ハリネズミにとっての理想の温度・湿度は、
- 温度 24℃~27℃
- 湿度 40%~60%
とされています。
20℃以下で冬眠してしまうので、快適な温度・湿度で飼育してあげましょう。
温度・湿度管理に欠かせないのが「温湿度計」です。
温湿度計はゲージの中に置き、小まめにチェックして管理してあげましょう。
温度・湿度の管理方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
暖房グッズの使用
冬眠を防ぐには、
- 部屋全体をあたためるエアコン
- 下から暖めるヒーター
- ケージ全体を暖めるヒーター
などのグッズを利用しましょう。
部屋全体を暖めるエアコン
エアコンの暖房機能を使うことは快適な温度にするために欠かせません。
適温になるようにエアコン設定をしましょう。
下から暖めるヒーター
ケージの床を暖めるために使用します。
大きさは色々とあるのでケージのサイズに合ったものを使用してくださいね。
やけどの危険性もあるので直接ひくのはやめてください。
床暖がずれたり、つまづいたりしないのでおすすめです。
ペットショップなどで販売されていますので是非探してみてくださいね。
ケージ内全体を暖めるヒーター
ケージ内全体を暖める場合は爬虫類用の「暖突」がおすすめです。
ケージの上に取り付けることができるのでケージ全体を暖めることができます。
しかし暖突はゲージ内の温度を暖めすぎることもあります。
でも切ったら冷えすぎてしまいますよね。
そういうときに便利なのが「サーモスタット」です。
サーモスタットは設定温度以上になると自動的に電源を切り、温度が下がると電源をつけてくれるのでとても便利なアイテムとなっています。
「暖突」と「サーモスタット」は冬眠対策の必需品です。
命を守るために冬眠対策をしっかりと
- ハリネズミは冬眠しない。
- ハリネズミを冬眠から覚ます場合、「ゆっくりと」体温を上げる。
- 冬眠対策として「室温管理」「暖房グッズの使用」をしましょう。
- 冬眠予防に「暖突」と「サーモスタット」は必需品。
ハリネズミにとって冬眠は命を落とす危険な行動です。
命を守るために温度管理をしっかりとして過ごしやすい環境をつくってあげてくださいね。