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ハムスターの頬袋脱の原因・戻し方【死の危険はある?】

ハムスター 頬袋脱

ハムスターの数ある病気に中の一つに「頬脱袋」というものがあります。

口から頬袋が飛び出た状態のことをいいます。

管理人
管理人
口からピンク色の袋がびろーんと出ているので普段からよく観察していれば、すぐ発見することができる病気です。

これは炎症や腫瘍などで起こるもの、飼い主の責任によって起きるものがあります。

見た目も可哀相ですし、飼い主責任の場合は未然に防ぐことができますので、この記事ではハムスターの頬袋脱の原因と戻し方について詳しくお話していきます。

ハムスターの頬袋脱とは?

ハムスターの口の中には、「頬袋」という大きな袋が左右にあります。

この袋はハムスターの体の割合からするとかなり大きいものです。

「頬袋」の役割は口に入れた物を一時的に溜め込んでおき、安全な場所で落ち着いてご飯を食べるためのものです。

伸縮性の高い頬袋は、食料を詰め込むとなんと肩甲骨のあたりまで膨れます。

その頬袋が反転し、口から飛び出してしまった状態を「頬袋脱」といいます。

頬袋脱は突然発生することが多く、頬袋が飛び出るとハムスターは不快なのか引っ張り出したり押し込んだりを繰り返します。

管理人
管理人
ハムスターが押し込んだ時に見れば、一見頬袋が戻っているかのように見えますが、再び飛び出していることがありますので注意深く観察する必要があります。

ハムスターの頬袋脱の原因

頬袋脱には原因がいくつかあります。

腫瘍や感染による炎症

元々腫瘍や感染症にかかっている場合は頬袋が出やすいです。

頬袋のものをよく出し入れする

管理人
管理人
これは遊んでいるのか、うちの子もペレットの出し入れをよくやっていました……。

単独飼育のゴールデンハムスターは頬袋に食べ物を詰めっぱなしということは珍しいですが、多頭飼いされているドワーフハムスターは、食料を取られることを防ぐため、食べ物を詰めっぱなしにする傾向が強いようです。

頬袋に食料を長期間詰めっぱなしにすると、炎症が起こりやすくなり、頬袋脱の原因になります。

口で溶ける食物や、やわらかい食物、刺激の強い食物などの摂取による炎症

チョコレート、菓子類、観葉植物、パン、豆腐、ドライフルーツなど、嗜好性の高い食料を与えると、長期にわたって袋に食料を入れっぱなしにすることがあります。

床材に使ったティッシュなどの摂取による炎症

与える食べ物や飼育環境や床材は飼い主の管理下にあるので、これらを見直せば防げる病気になります。

ハムスターの頬袋脱の戻し方

もし頬袋脱になってしまったら、どのように治せばいいのでしょうか?

状態別にご紹介します。

軽度の場合

頬袋が出てあまり時間が経っておらず、浮腫みがほとんどない場合は、自宅にある綿棒などを使い、頬袋を正常の位置に戻すことができます。

鉗子は一見押し込むには良さそうですが鋭利すぎるので避けた方が良いと思います。

重症の場合

腫瘍や化膿が原因の場合、また浮腫みが酷く、乾燥・壊死を起こしかけている状態ですと、押し込んでもまた戻ってしまうことが多いようです……。

浮腫み・乾燥・壊死など損傷が激しい場合、小さいハムスターにはリスクを伴いますが、麻酔をかけ頬袋の切除手術をすることになります。

問題なく処置が終われば、頬袋が出てくることはなくなります。

切除した頬袋はやがて再生するので影響はありません。

頬袋脱が発生してから時間が経ってしまうと損傷が激しくなり、治癒が難しくなります。

頬袋脱が見つかった場合は早めに病院へ連れて行ってください。

軽度の場合も処置に自信がないと思ったら病院に連れていくことをおススメします。

管理人
管理人
自力処置で問題なければそれに越したことはないですが、プロのお医者さんにお任せした方が安心ですよね。

頬脱袋の切除手術自体は短時間で済み、入院の必要はないので必要なのは手術費のみになります。

管理人
管理人
約1~2万円程度でしょうか。

こういう時に保険が役立ちます。

現金支払いでも問題ないという方もいると思いますが、ハムスターの頬袋は2つありますので、飼育環境の見直しをしなければ、運悪く反対側も頬脱袋が起こってしまう子もいます……。

腫瘍や感染症にかかっている場合は頬脱袋が再び起きないよう、根本的に治療が必要だと思います。

重症であれば手術を2回受けることになるので手術費も倍になり、高額になりかねません。

ハムスターが入れるペット保険はこちらの記事でご紹介していますので、興味があればご覧ください。

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日々の健康管理を怠らず、頬袋脱を見つけた場合は早期対応を

まとめ
  • 頬袋脱の原因は、「腫瘍や感染による炎症」「頬袋のものをよく出し入れする」「口で溶ける食物や、やわらかい食物、刺激の強い食物などの摂取による炎症」「床材に使ったティッシュなどの摂取による炎症」など
  • 軽度であれば自力で頬袋を戻すことができる
  • 重症の場合は切除する処置を受けることになる

ここまで「頬脱袋」のお話をしてきました。

特別多い病気ではありませんが、ハムスターの体の特性上、独特の病気です。

体が小さい分、麻酔のリスクが大きくなるのはドワーフハムスターだと思います(ゴールデンハムスターも体が比較的大きいからといって油断はできませんが)。

管理人
管理人
麻酔の量を誤ると人間でも死に繋がりかねませんからね。

各種担当のいるエキゾチックアニマル担当医にお任せしたいところです。

頬袋が出てしまった=即死ではないですが、ハムスターにとって不快な状態であることには変わりがありません。

「(頬袋を使って)食べること」=「生きること」に直結します。

早めの発見で自力で元に戻すこともできますし、万が一炎症や壊死が起きていれば切除することが求められます。

日々の健康観察は怠らず、見つけた場合は放置はせずに速やかに病院へ行きましょう。