学力を身に付けるために、塾や予備校に通っていた人は結構多いと思います。
また、自分の子どもを塾に入れようか予備校に入れようか迷っている人もいるかもしれません。
「目的が達成できるなら、どちらでもいいんじゃないの?」と思ってしまいますが、塾と予備校では対象となる生徒や指導形式が若干異なります。
その点をきちんと理解しておかないと、入ってから「こんなはずじゃなかった…」ということになりかねません。
そこでこの記事では、意外に知らない塾と予備校の違いについて調べてみました。
塾とは?
塾は、小中学生から高校生・既卒生を対象としています。
教える内容によっては、未就学児が対象となる場合もあります。
指導形式は、学校と同じ「授業形式」がメインで、講師が生徒に答えさせたり、生徒が講師に質問したりする双方向のコミュニケーションが特徴です。
目的は対象となる生徒により異なりますが、高校2年生以下であれば基礎学力のアップ、高校3年生や既卒生であれば大学合格を目指す場合が多いです。
予備校とは?
予備校は、基本的に高校生や既卒生のみを対象としています。
これは、予備校の目的が「大学に進学すること」だからです。
指導形式は「講義形式」がメインで、講師の説明を中心に授業が進んでいきます。
そのため、講義中に質問することはほとんどできません。
とはいえ、大学受験に役立つさまざまなテクニックを教えてもらえるため、それなりに基礎学力がある人にはおすすめです。
塾と予備校の違い
「塾」は基礎学力のアップを目的とすることが多いため、小中学生から高校生・既卒生まで幅広い学年・年齢の生徒が対象となります。
指導は双方向の授業形式がメインで、講師と生徒の距離が比較的近いといわれています。
「予備校」は大学進学を目的としているため、対象となるのは高校生・既卒生のみです。
指導は講師の話を中心とした講義形式で、講師と生徒の距離は塾ほど近くありませんが、実践的な受験テクニックを身に付けることが可能です。
「大学受験に向いているのはどちらか」という点は、実際に塾・予備校に通う生徒のタイプにより異なります。
自主的な勉強が苦手なタイプ・マンツーマンに近い指導を受けたいタイプの場合は、きめ細かな対応ができる塾のほうが向いています。
一方、自主的に予習復習ができるタイプ・基礎学力よりも応用力を磨きたいタイプの場合は、予備校のほうがあっているでしょう。
まとめ
- 塾は、高校生や既卒生だけではなく、小中学生も対象。講師と生徒の距離が近く、基礎学力のアップに向いている。もちろん、大学受験のサポートも可。
- 予備校は、高校生と既卒生が対象。講師と生徒の距離はそれほど近くないが、受験テクニックを身に付けられる。
塾・予備校を選ぶ際に一番大切なのは、生徒本人に合っているかどうかです。
迷う場合は体験授業などを受けて、しっかりと吟味することをおすすめします。