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【重要】レオパの温度・湿度の管理方法

レオパ 温度 湿度

爬虫類初心者にとって飼育しやすい入門種として大人気なヒョウモントカゲモドキ(以下レオパ)。

しかし、いくら飼育しやすいと言ってもその他のペットアニマル同様、レオパの飼育においても温度・湿度の管理は欠かすことの出来ない重要な要素となっています。

この記事ではそんなレオパ飼育に欠かせない、温度・湿度の管理方法について詳しく見ていきましょう!

ヒョウモントカゲモドキにとって適切な温度・湿度は?

結論から言うと、レオパの飼育にとって、

  • 適切な温度は25~30度
  • 湿度に関しては50~80%程度が適正な数値

とされています。

ケージ内で温度幅を持たせるのが理想

まず温度についてですが、何故25~30度と幅があるのかと言うと、ケージ内にいくつかの温度勾配を作ってあげると良いとされているからです。

これは野生下にいるレオパの状況を想像してみるととてもわかりやすく、飼育下と違い野生下でのレオパは当たり前ですが、常に一定の気温の下で生活しているわけではありません。

レオパくん
レオパくん
つまりその時々の体調などによって自ら場所を移動し、適切な温度環境を探しているというわけなんですね。

話は戻って、理想的なケージ温度についてですが、ケージ内全体を最低でも25度以上に、ケージ内の一部を30度前後に保つことが理想です。

一部分だけ温かい場所のことを「ホットスポット」と言い、このホットスポットを作ってあげる事は先ほどの理由に加えて食事後の消化促進などに役立てるといった目的もあります。

レオパの温度管理に関しては最低限25~30度の間をキープしていればそこまでシビアになる必要はありませんが、一点注意したい点として寒すぎず、かつ熱すぎずを意識してあげるということです。

湿度は昼間と夜間で差をつけるのが理想

続いて湿度についてですが、こちらも温度と同様に、必要以上に神経質になる必要はありません。

ただし、昼間と夜間にはある程度の差をつけてあげるのが理想とされています。

具体的に言うと、昼間は50~60%、夜間は70~80%程度にキープしてあげると良いでしょう。

あくまで目安ですので、決して昼間と夜間に必ず湿度差が生じていないといけないわけではありません。

レオパくん
レオパくん
もし飼育者さんに時間があれば意識して湿度管理してあげるとレオパも喜んでくれるかもしれませんね。

そして最後に、湿度管理が果たしている重要な役割として脱皮不全の防止が挙げられます。

レオパは脱皮を繰り返して成長していく生き物ですが、湿度が低いと脱皮が上手くいかない場合があります。

脱皮不全は放っておくと壊死を引き起こし、最悪の場合重篤な障害に繋がるので必ず注意したいですね。

レオパくん
レオパくん
最低限の湿度を維持してあげると同時に、脱皮直後は上手く脱皮できているかどうかしっかりと観察してあげてみてくださいね!

ヒョウモントカゲモドキの温度・湿度の管理方法

レオパの温度・湿度の管理に欠かせないのが温湿度計です。

最近では爬虫類用品メーカーなどから様々なタイプの物が手ごろな価格で発売されていますので、必ずケージの中に一つは設置してあげてください。

小まめに温湿度管理をしているという方はケージ内の複数の場所に設置し、場所ごとの温湿度をしっかりと把握しているという方もいらっしゃいます。

温度の管理方法

さて、気になる温度・湿度の管理方法についてですがまずは温度からご説明します。

基本的に、レオパをはじめとした多くの爬虫類飼育では保温器具の設置が必須となっています。

保温器具の設置が必要ない場合として部屋全体、もしくは空間全体をエアコンや温室などで管理している場合です。

具体的な保温方法として、まずはケージ全体を温める保温球やヒーターが必要です。

ガラスケージであれば大抵の場合設置できますが、プラケースなどは熱によって溶けてしまう可能性もあるので注意してくださいね!

また、最近では保温球よりも「暖突」と呼ばれる蓋に設置するタイプの天井型ヒーターを使用している人も多く、保温球と比較すると電気代や安全性の面でも優れています。

レオパくん
レオパくん
筆者もこの暖突を愛用させていただいております!

そしてこれらの器具を自動で管理してくれるのが「サーモスタット」と呼ばれるまさに文明の利器とも言える便利アイテムです!

このサーモスタットは、ケージ内に設置した温度感知センサーが設定温度を上回ると自動で繋いでいる器具への電源供給をストップしてくれるという優れものです!

私たちが逐一ケージ内の温湿度計をチェックすることなく自動で温度を調節してくれるので、もはや爬虫類飼育にとってサーモスタットはなくてはならない必需品と言えるでしょう。

最後にホットスポットの作成に役立つのがパネルヒーターです。

読んで字のごとくですが、ケージと床の間に敷くことによってケージの底から温度を上げる役割を果たします。

ここで注意したいのは、あまりにも広範囲にパネルヒーターを敷いてしまうとホットスポットとしての意味がありませんので、床面積に対してパネルヒーターは1/3程度の広さで敷いてあげることです。

湿度の管理方法

さて、続いて湿度管理の方法についてですが、まず大事なのは床材をどうするか?という所です。

レオパの床材として使用されるものには様々ありますが、キッチンペーパーなどは濡らしてもすぐ乾燥してしまうためあまりオススメできません。

一方でデザートソイルやフロッグソイルなどは一旦濡らすとある程度の期間湿度を保持してくれるので非常に便利です。

いずれにせよ、霧吹きなどで一日に一回程度ケージ内を濡らしてあげてくださいね。

この際に注意したい点として、霧吹きが直接レオパに当たるとビックリしてストレスになってしまう場合もあるので気を付けましょう!

筆者の場合、霧吹きではなく100均などで売っている水差しで直接床材を湿らせて湿度を管理しています。

床材を十分に湿らせるだけでも、蒸発によって十分に湿度を管理できますので、レオパを驚かせることもなくとても便利です!

床材の選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。

https://tokagemania.com/leopa-flooring/

環境に合わせて適切な方法で管理しよう

まとめ
  • 理想的な温度は25度~30度
  • 理想的な 湿度は50%~80%
  • 温湿度計は必ず必要
  • 温度を管理するには適切な保温器具を設置する
  • 湿度管理で重要なのは適切な床材の選定

一口に温度・湿度の管理といっても様々な方法や道具があることがわかりましたね!

今回ご紹介したのは広く普及している一般的な管理方法です。

快適な環境の維持さえ出来ていれば必ずしもこの方法にこだわる必要はありません。

各自の環境に合わせた適切な管理方法で愛するレオパの健康をしっかりと管理してあげてくださいね!