インコの主食をアワ・キビ・ヒエなどのシード類にしている場合、炭水化物は豊富に獲れますが、ビタミンやミネラルは欠乏してしまいます。
そこで、野菜や果物で足りない栄養素を補ってあげる必要があります。
できるだけ新鮮なものを毎日取り替えてあげましょう。
でも、野菜や果物の中には、インコにとって有害なものもあります。
野菜や果物の他にも、インコに与えても大丈夫な食材・危険な食材をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
インコが食べてもいい野菜
インコに与えても大丈夫な野菜の代表的なものをご紹介します。
- 小松菜
- 豆苗
- 水菜
- パセリ
- チンゲン菜
- 春菊
まず定番は小松菜。
鉄分・カルシウム・ビタミンAが豊富で、インコにとっても、味・食感共に好きな子が多いです。
同じく人気なのは豆苗。
こちらも栄養価が高く、切っても水につけておけば再収穫ができてお得なお野菜です。
目をまんまるくしてムシャムシャ食べてくれますよ♪
他には、水菜・パセリ・チンゲン菜・春菊なども、ビタミンやミネラル豊富なのでオススメです。
インコが食べてもいい果物
次に、インコが食べても大丈夫な果物をいくつか紹介します。
- みかん
- りんご
- キウイ
- バナナ
- メロン
- ぶどう
などなど、ほとんどの果物は与えてもOKです!
ですが、糖分が高いため、あまり食べすぎると人間と同じく肥満になってしまいますのでご用心。
肥満は病気の元にもなります。
おやつ程度にひと口ふた口あげる程度が良さそうです。
果物の皮には農薬が残っていることもあるので、綺麗に洗って、皮を向いてからあげます。
また、バラ科の果物(りんご、桃、いちご、さくらんぼなど)の種子には、インコにとって有害な物質が含まれています。
種子は取り除いてあげましょう。
野菜・果物以外でインコが食べてもいいもの
他には、野菜や果物以外で、インコが食べていいものはどんなものがあるでしょうか。
野草
ハコベ、ナズナ、オオバコ、などの野草もインコの大好物です。
ですが、道端に生えているものは汚れや農薬が付着していることが多いので、自家栽培してあげると安心ですね。
ボレー粉・カトルボーン
また、ボレー粉やカトルボーンでカルシウムやヨウ素を補うことができます。
ボレー粉は牡蠣の殻を小さく砕いて粉状にしたものです。
市販のボレー粉は、着色料などで色づけされたものも売っていますが、無着色のものを選ぶようにしましょう。
また、汚れている事があるので、水洗いした後に天日干ししたり、電子レンジで殺菌すると安心です。
カトルボーンはイカの甲羅を干したものです。
大きいため、最初インコが怖がってしまう事があります。
慣れるまでケージの近くに置いておき、慣れてからケージに入れてあげるといいですよ。
それでも怖がってしまうようでしたら、スプーンで細かくすくって、餌入れに入れてあげると大丈夫だと思います。
シード類
他には、シード類のおやつとして、
- カナリーシード
- 粟穂
- エン麦
- フォニオパディ
なども多くのインコに人気です。
中型インコちゃんには、ヒマワリの種、麻の実、エゴマ、など。
大型インコちゃんには、鳥用のムキくるみ、ドライフルーツ、ナッツ類、なども喜んでくれるでしょう。
- セキセイインコで一番人気は粟穂
- オカメインコで一番人気はヒマワリの種
です!
基本的にシード類のおやつは脂質が多いです。
コミュニケーションやご褒美の時にあげるようにして、常食にならないようにしましょう。
ヨーグルト(少量)
また、賛否あるのですが、ヨーグルトを食べさせている飼い主さんも多数いるようです。
胃腸や消化器官にいいとのことで、少量なら大丈夫とのことですが、胃腸を丈夫にする目的でしたら鳥用の乳酸菌のサプリメントを使った方がいいかもしれません。
インコに与えてはいけないもの
野菜や果物は、インコの栄養を補うという点では不可欠ですが、中にはインコにとって有害なものもたくさんあります。
この項目では、インコにとって危険なものをいくつか紹介したいと思います。
与えてはいけない野菜
- ほうれん草
- キャベツ
- ブロッコリー
- レタス
- キュウリ
- トマト
- アボカド
- ネギ
- 玉ねぎ
ほうれん草やキャベツはシュウ酸が多く、アクが強いので与えない方がいいでしょう。
ブロッコリーは蕾の部分に甲状腺腫を誘発する物質が含まれており、あまりお勧めできません。
レタスやキュウリは水分を多く含んでいるので、お腹を壊しやすいです。
栄養素も低いので、与える場合は少量で。
トマト、アボカド、ネギ、玉ねぎなどは特に危険です!!!
死に直結する可能性があります。
絶対に食べさせないようにしましょう。
与えてはいけない果物
- パイナップル
- レモン
- グレープフルーツ
パイナップルは、完熟したものは大丈夫という説もあります。
若いパイナップルは酸が多いらしく、無理にあげない方が良さそうです。
レモン、グレープフルーツも同じです。
人間にも言えることですが、インコに投薬しているときは副作用を起こすこともあるようです。
その他与えてはいけない食べ物
- チョコレート
- アイス
- パンやご飯
など、人間の食べるものは絶対にあげないようにしましょう!
そのう炎など病気の原因になる他、死を招いてしまう食べものも多いです。
放鳥の時には、人間の食べ物をインコが食べてしまわないように気をつけましょう。
野菜・果物の与え方
できれば毎日、新鮮な野菜や果物をあげたいものです。
種類も日替わりであげると、飽きが来ずいいと思います。
冷蔵庫から出したての野菜や果物は、冷たくてお腹を壊してしまうことがあります。
しばらく常温においてからあげましょう。
また表面には、農薬や汚れが残っているものがあります。
よく水洗いし、皮があるものは剥いてからあげると安心です。
適切な野菜や果物をあげてコミュニケーションを
インコには、栄養やQOLの観点からも、主食のシード類やペレットの他にも、野菜や果物を与えてあげましょう。
ただ、食べてはいけない野菜や果物もたくさんあります。
中には死に直結してしまう食材もあるので気をつけましょう。
主食だけでなく、こういった副食をあげることによって、栄養も取れるだけでなく、食の楽しみも増え、コミュニケーションを取れるきっかけにもなります。
きっと喜んでくれますよ♪