炭酸の入っている飲み物は、「ソーダ」「サイダー」「ラムネ」「スカッシュ」などいろいろな呼び方があります。
ところで、これらの違いは何なのでしょうか。
原料?味?それとも容器に特徴があるのでしょうか。
この記事では、それぞれの語源にまでさかのぼり、ソーダ・サイダー・ラムネ・スカッシュの違いについてまとめました。
ソーダとは?
「ソーダ」の語源は、「ナトリウム化合物(soda)」です。
漢字では、「曹達」と書きます。
炭酸水は、今でこそ二酸化炭素を水に溶かして作りますが、昔は炭酸水素ナトリウムから作られていました。
そのため、ナトリウム化合物を意味する「soda」から「ソーダ(水)」と呼ばれるようになったようです。
ちなみに、狭義のソーダは、香料や果汁などを混ぜていない無味無臭の炭酸水を指します。
一方、広義では味付きの炭酸水まで幅広く含みます。
サイダーとは?
「サイダー」の語源は、リンゴ酒を意味するフランス語の「cidre(シードル)」だと言われています。
実際、日本で初めての国産サイダー「三ツ矢サイダー」は、リンゴの香料が加えられていたそうです。
しかし、現在では「炭酸水に甘みや酸味、香料を混ぜた清涼飲料水」の意味で使われる場合がほとんどです。
ラムネとは?
「ラムネ」は、炭酸水にレモンやライムの香料と砂糖を混ぜた「lemonade(レモネード)」が語源です。
しかし、現在は味が多様化して、サイダーとラムネの区別はほとんどありません。
一方、ラムネはビー玉で栓をする容器が特徴的です。
そのため、現在は味ではなく容器でサイダーとラムネを分ける場合が多いです。
つまり、ビー玉で栓をしていればラムネ、そうでなければサイダーということになります。
スカッシュとは?
「スカッシュ」の語源は、絞る・押しつぶすという意味を持つ「squash」です。
そしてスカッシュは、果汁入りの炭酸水のことを言います。
有名なのはレモンスカッシュですが、メロンやブルーベリーなど、果汁を絞り出せる果物であればどれでもスカッシュを作ることができます。
ソーダ・サイダー・ラムネ・スカッシュの違い
もともとの意味からすると、
- ソーダ:無味無臭の炭酸水
- サイダー:リンゴの香りづけがされている炭酸水
- ラムネ:レモンやライムの香りづけがされている炭酸水
- スカッシュ:果汁入りの炭酸水
ということになります。
ただし、ソーダは炭酸水一般の意味で使われることもあるため、サイダーもラムネもスカッシュもソーダの一種です。
また、味が多様化しているため、サイダーとラムネは容器で見分けるのが主流です。
まとめ
- ソーダは、ナトリウム化合物を意味する「soda」が語源。狭義では無味無臭の炭酸水。広義では、炭酸水すべてを指す。
- サイダーは、リンゴ酒を意味する「cidre」が語源。もともとはリンゴ風味の炭酸水を意味した。
- ラムネは、レモン水を意味する「lemonade」が語源。もともとはライムやレモン風味の炭酸水を意味した。現在は、ビー玉で栓をする容器に入っているものをラムネと呼ぶ。
- スカッシュは、絞るを意味する「squash」が語源。果汁入りの炭酸水。
ラムネは、容器に特徴があるので間違えることは少ないと思います。
他は、区別がつかなかったら「ソーダ」か「炭酸(水)」で大丈夫ですよ。