英語の試験って、たくさんありますよね。
最近は、大学入試の共通テストに英語の民間試験を導入するという話もあったため、慌てて試験対策をした高校生もたくさんいると思います。
結局、導入は当面の間ナシということになりましたが、学生であっても社会人であっても英語はできたほうがいいかもしれません。
でも、どの試験をどのタイミングで受けるべきなのでしょうか。迷いますよね。
そこでこの記事では、4つのメジャーな英語の試験、「TOEIC」「TOEFL」「IELTS」「英検」の違いや難易度などについて調べてみました。
TOEICとは?
「TOEIC(Test of English International Communication)」は、オフィスなどビジネスシーンや、日常生活で使う実践的な英語のコミュニケーション能力を測るためのテストです。
そのため、ビジネスマンだけではなく外資系企業への就職を希望する就活生にも大変人気があります。
テスト時間は、リスニング45分+リーディング75分の計2時間で、初級者も上級者も同じテストを受けます。
成績はスコアで示され、リーディング495点満点+リスニング495点満点=合計990点満点で算出されます。
TOEFLとは?
「TOEFL(Test of English as a Foreign Language)」は、英語を母国語としない人たちのためのテストです。
英語圏の大学に入学する際の英語能力の照明などに使われるため、留学を希望する人向けのテストといえるでしょう。
TOEFLにはいくつか種類がありますが、一般的に「TOEFL」と呼ばれるのはコンピューター上でテストを行う「TOEFL iBT」です。
テストの内容はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能すべてで各30点満点、合計120点満点となっています。
なお、アメリカの大学へ留学を希望する場合は、最低でも60点は必要といわれています。
ちなみに試験時間は、3時間~3時間半程度。
到着順に試験を開始して、終了次第退室可能なのも大きな特徴です。
IELTSとは?
「IELTS(International English Language testing system)」は、英語圏への移住やイギリスへの留学を考えている人向けのテストです。
アカデミックマネジメント(AM)とジェネラルトレーニングマネジメント(GTM)の2種類があり、大学などへの出願にはAM、移住などの際はGTMが必要です。
テストは、リスニング30分+リーディング60分+ライティング60分+スピーキング15分となっていますが、すべてを同日に行うのではなく、スピーキング(面接)のみ翌日に行う2日間の日程で行われます。
なお、テストの結果は0~9.0のスコアで示されます。
英検とは?
「英検(実用英語技能検定)」は、日本の中学生・高校生のためのテストです。
入試の科目免除や進学時の単位認定にも使われることがあるようです。
テストはレベル別に5級から1級まで分かれていて、3級以上では1次試験(筆記&マークシートの試験)に合格した人だけが2次試験(面接試験)に進むことができます。
TOEIC・TOEFL・IELTS・英検の違い
4つの試験の特徴は、以下のとおりです。
- TOEIC:おもにビジネスシーンでのコミュニケーション能力を測るテスト
- TOEFL:英語圏へ留学したい人の英語力を測るテスト
- IELTS:英語圏へ移住したい人・留学したい人の英語力を測るテスト
- 英検:日本の中高生の英語力を測るテスト
4つのテストは試験の内容や級の有無などが異なるため、単純に難易度を比較することができません。
ただ一般的に“ハイスコア”とされる得点や級で比較すると、難易度は以下のようになるといわれています。
TOEIC:900点<英検:1級<IELTS:7.0<TOEFL:100点
IELTSやTOEFLが英語圏での生活を視野に入れた試験であることを考えると、この2つの難易度が非常に高いのは当たり前なのかもしれませんね。
まとめ
- TOEICは、ビジネスマンや就活生向けの試験。
- TOEFLは、英語圏へ留学する人向けの試験。
- IELTSは、英語圏へ留学や移住する人向けの試験。
- 英検は、日本の中高生向けの試験。
4つの試験のなかでTOEICは比較的難易度が低いとされますが、ハイスコアを獲得するのは至難の業です。
しっかり対策をして、試験に臨みましょう。