小学生の頃に、毎日のようにワークやドリルの宿題をやっていたという人も多いと思います。
ワークやドリルは、教科書に沿って作られているものがほとんどですが、実は両者の内容には大きな違いがあるのをご存じでしょうか。
そもそも、学校で教科書が使われるのは、なぜなのでしょうか。
この記事では、意外と知らない学校の教材、教科書・ワーク・ドリルの違いについて調べてみました。
教科書とは?
教科書とは、「小学校から高校で使われる主教材で、文部科学省のお墨付きの図書」です。
そして小学校においては、これらの教科書の使用が学校教育法で定められています。
中学校や高校にもこの規定は準用されていますが、高校については一般図書を教科書とすることも許されているようです。
教育の自由度が制限されるのは残念ですが、日本の識字率の高さはこのルールのおかげかもしれません。
ドリルとは?
ドリルは、「反復練習で学力の基礎作りを目的とするもの」です。
問題集形式になっていなくても、漢字の書き取りや九九の暗記などはドリルの一種といえます。
ドリルは基礎学力をつけるためのものなので、内容は比較的簡単です。
しかし、単純作業の繰り返しとなってしまうため、低年齢の子どもはすぐに飽きてしまうこともあります。
ワークとは?
ワークは、「多角的に問題に取り組み、応用力をつけることを目的とするもの」です。
発展学習、という感じですね。
ワークは内容に変化があるため、飽きっぽい子どもでも楽しみながら学習できます。
また、「できた!」という達成感も大きいため、勉強に対するモチベーションアップにも役立ちます。
教科書・ワーク・ドリルの違い
教科書は、学校教育のベースとなる主教材です。
小中学校では、教科書の使用が義務付けられています。
ドリルは、反復学習で基礎学力の習得を目的とするものです。
応用力を求めるものではないので、内容は教科書のレベルを超えない範囲となる場合が多いようです。
ワークは、学力をより発展させて応用力をつけるためのものです。
教科書のレベルを超えた学力をつけたい場合は、ドリルで基礎学力を身に付けたあとにワークを活用すべきでしょう。
まとめ
- 教科書は、小中学校で使用が義務付けられている学校教育の主教材。
- ドリルは、反復学習で基礎学力をつけるためのもの。
- ワークは、発展学習を通じて応用力をつけるためのもの。
いきなりワークをやると、難しすぎて勉強がイヤになってしまうかもしれません。
まず教科書とドリルで基礎固めをして、ドリルに飽きてしまうようならワークを適宜取り入れる、といった工夫をすると、勉強嫌いになるのを防げるかもしれませんね。