ヨガもピラティスも、体の調子を整えるエクササイズとして知られています。
しかし、どちらも動きがゆるやかで、一見違いがよくわかりません。
そこでこの記事では、ヨガとピラティスの違い、そして、「仙人体操」とも呼ばれるルーシーダットンについて調べました。
ヨガとは?
ヨガとは、インドで生まれた仏教などの修行法の一つです。
もともとは悟りを学ぶための方法であったため、全身のバランスを整えるだけではなく、精神的な安定も期待できるとされています。
ヨガでは、ポーズだけではなく呼吸法も重視されています。
腹式呼吸をすることで副交感神経を活性化させ、リラックス効果を高めるのです。
ピラティスとは?
ピラティスは、ドイツ発祥のエクササイズです。
第一次世界大戦中に負傷した兵士のリハビリのために開発され、その後世界的に広がりました。
肩甲骨まわりの筋肉やインナーマッスルを鍛え、リハビリやケガの予防に役立てるものであるため、ヨガとは少し目的が異なっています。
また、呼吸法も異なり、ピラティスでは胸式呼吸を取り入れています。
胸式呼吸で交感神経を刺激して頭をスッキリさせ、自律神経を整える働きもあると言われています。
そのため、動きが非常にヨガと似ています。
ルーシーダットンとは?
ルーシーダットンは、タイ語で「ルーシー」=「仙人」、「ダッ」=「ストレッチ」、「トン」=「自分」という意味で、「仙人体操」とも呼ばれます。
2500年以上前から伝わるもので、仙人が体の疲れをとるためにおこなっていた自己整体が起源とされています。
また、ヨガよりも簡単なポーズが多いので、体が硬い人でも安全にできると言われています。
なお、ルーシーダットンでは、腹式呼吸と胸式呼吸を合わせた完全呼吸法が取り入れられています。
ヨガ・ピラティス・ルーシーダットンの違い
ヨガは、インド由来の心と体の健康を目指せるエクササイズです。
腹式呼吸で副交感神経を活性化させ、リラックス効果を得ます。
ピラティスは、ドイツ発祥のエクササイズで、リハビリやけが予防に役立ちます。
胸式呼吸で交感神経を刺激し、自律神経を整える効果が期待できます。
ルーシーダットンは、タイ由来の自己整体で、体の調子を本来の状態に戻すことを目的としています。
呼吸法は、腹式呼吸と胸式呼吸を合わせた完全呼吸法です。
いずれも、独特のポーズと呼吸法が特徴ですが、目指すゴールが若干違います。
ダイエット目的でおこなわれることもありますが、より良い効果を引き出すためには継続が必要です。
まとめ
- ヨガは、インド発祥の心身の健康を目的とするエクササイズ。腹式呼吸でおこなう。
- ピラティスはドイツ発祥で、リハビリのために開発されたエクササイズ。胸式呼吸でおこなう。
- ルーシーダットンはタイ発祥で、体を本体の状態に戻すためのエクササイズ。完全呼吸法でおこなう。
心の安らぎを求めている場合はヨガで、リハビリやケガ予防が目的ならばピラティス、本来の体の調子を取り戻したいときはルーシーダットンで、ということになりますね。
すべてをマスターするのは大変なので、自分に合うものを選んで継続することをおすすめします。