愛情をかけて育てているインコが、急に噛みつくようになったということはありませんか?
噛みつくには様々な理由が考えられますが、もしかしたらそれは反抗期かもしれません。
今回は、インコの反抗期についてまとめました。
「今まで甘えていたのに急にどうしたのだろう?」と思っている飼い主さんは、参考にしてみてください。
目次
インコにも反抗期ってあるの?
種類や個体差により、時期や度合いが変わってきますが、インコも体だけでなく、精神的にも成長していくので、人間と同じように思春期には反抗期が存在します。
飼い主に甘えてベタベタだったインコが急に噛みついたり、威嚇したりと驚くかもしれませんが、反抗期は健全な成長の証ですし、いつか終わる時が来ます。
急な変化に困惑すると思いますが、温かく見守ってあげましょう。
インコの反抗期はいつ?
インコの反抗期は2回あります。
雛から幼鳥になる頃
まず1回目は、雛から幼鳥になる頃にあると言われています。
- 小型インコだと、生後35日から5ヶ月くらい
- 中型インコだと、生後50日から6ヶ月くらい
が目安です。
人間に例えると、幼児期から小学校低学年くらいです。
完全に飼い主に依存していた雛だったインコも、自分で餌を食べられるようになり、自分の意志で移動もできるようになります。
そして、性格の形成と自我の形成がされていきます。
飼い主を親としてだけではなく、仲間やパートナーとして認識しはじめ、嫌なものは嫌だと主要するようになります。
縄張り意識もこの頃に生まれます。
成長になる頃
2回目の反抗期は幼鳥から若鳥になり、成鳥になる頃に来ると言われています。
- 小型インコだと、生後8ヶ月から10ヶ月くらい
- 中型インコだと10ヶ月から1歳半くらい
が目安になります。
人間に例えると、中学生から高校生くらいで、ちょうど思春期ですね。
人間も一番両親を困らせる時期です。
飼い主にまだ甘えていたいという気持ちと、もう一人前だから干渉されたくないという気持ちが入り混じった複雑な時期で、インコは心と体のバランスが取れなくなっています。
知能の発達する時期でもあるので、この時期も変わらずにコミュニケーションを取ってあげてください。
インコが反抗期を迎えた時の対処法
インコが反抗期を迎えたら、なるべく噛まれないように、噛まれにくい工夫をした触り方をしましょう。
生理的な現象なので、噛まれてしまったときに叱っても止められるものではなく、飼い主に不信感を抱いてしまうだけので、叱らずにケージに戻します。
噛まれにくい触り方は、指で触るのではなく、手のひら全体で触ります。
そして、手を動かすときには、警戒されないようにインコに見えるよう、インコの前から動かします。
指が向かってきた時にはインコだけでなく、多くの動物が指に噛みついてしまいますで、撫でるときには、手の全体を使い、手に乗せる時にも指ではなく、手のひらに乗せましょう。
この数ヶ月間は接し方に気を付けて、変わらぬ愛情をかけてあげてほしいと思います。
反抗期のインコに絶対にしてはいけないこと
反抗期の時は、放鳥の時間を減らしてもいいですが、決してかごの中の鳥にはしないでください。
どう接していいかわからなかっただけだと思いますが、反抗期をきっかけにインコに触らなくなり、かごの中の鳥にしてしまうことは多くあります。
どうしても気性が荒くなってしまい、噛まれることを怖いと感じてしまうかもしれませんが、一度インコとの距離ができてしまうと、距離を縮めるには時間と努力が必要です。
反抗しながらも、インコは飼い主が大好きな気持ちに変わりはなく、放っておかれる寂しいと感じています。
大変ではありますが、手乗りのインコが手乗りでなくなってしまう原因は飼い主の対応にあります。
インコとの関係を崩さないよう、接してあげてください。
反抗期は温かく見守りましょう
- インコにも反抗期はある
- インコの反抗期は「雛から幼鳥になる頃」と「成長になる頃」の2回
- 反抗期のインコには指ではなく手のひら全体で触ると噛まれにくい
- 反抗期のインコをかごの中に放置してしまうと飼い主との距離が出来る危険性が
インコにも人間と同じように反抗期が訪れます。
人間の反抗期でも人それぞれなので、インコの反抗期も個体差はあると思います。
自身の体験談としてアドバイスはあまりできないですが、インコと今後も良好な関係でいるためには大事な時期です。
反抗期は一人前のインコに健全に成長している証なので、インコの成長を喜んであげて、もし、噛まれてしまっても、恐れずに変わらない愛情を注いであげてください。
いつまでも続くわけではなく、数ヶ月で終わりますので、ゆったりと温かく見守ってあげてほしいと思います。