せっかくインコをお迎えするなら、よく懐いてくれる子がいいな〜と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。
懐き方は、鳥種や育て方次第で変わってきます。
この記事では、懐きやすいインコの種類や、懐いてくれる育て方のコツをご紹介していきたいと思います。
目次
なつきやすいインコの種類5選
まずは比較的なつきやすいと思うインコの種類をご紹介していきますね。
コザクラインコ
コザクラインコは、通称「ラブバード」とも呼ばれていて、パートナーに深い愛情を持つ鳥種で有名です。
相手がコザクラインコに限らず、飼い主さんをパートナーと見立てることもあります。
そんな性格もあり、よく懐いてくれる種類の一つです。
日頃から、家族みんなでお世話して、均等に接するようにするといいでしょう。
オカメインコ
赤いほっぺと、クルンとした冠羽がとても愛らしいオカメインコ。
見た目の通り、穏やかで優しい性格をしています。
とても甘えん坊な一面があり、「撫でて。」と頭を垂れて待ってたりしますよ。
放鳥時には、だいたい私の肩に止まって過ごしています。笑
とてもよく懐いてくれますが、寂しがり屋なところがあり、飼い主さんの姿が見えなくなると大きな声で呼び鳴きをします。
また、放鳥時には後追いをして飛んでくるので、ドアの開閉などにも注意が必要です。
ウロコインコ
鮮やかな羽根を持っていて、とても陽気な中型のインコです。
遊ぶことが大好きで、おもちゃを器用に持ち上げたり、部屋中をアクロバティックに動き回ったり、飼い主さんの髪の毛や服の中に潜り込んだり。
いろんな芸も覚えてくれるので、飼い主さんも一緒に、楽しんで遊んであげられるでしょう。
シロハラインコ
ふわっとした毛並みと鮮やかな羽色が特徴ですが、お腹部分が白いことからこの名前がついています。
シロハラインコもとても陽気な性格をしており、人と遊ぶことが大好きです。
床をゴロゴロと転がることが大好きで、コミカルな動きで楽しませてくれることでしょう。
白色オウム(キバタン・オオバタン・タイハクオウム)
一般的に「白色オウム」と総称される、キバタン、オオバタン、タイハクオウムなどの大型のオウムは、特によく懐いてくれます。
まるで犬のように懐く、とも言われています。
声がとても大きいので、集合住宅や住宅密集地で飼うのは難しいでしょう。
また、べったり懐いてくれる反面、あまり構ってあげられなくなると、ストレスから毛引きなどの病気になってしまうことがあります。
寿命も30~50年と長寿なので、最後まで責任を持って飼育できるかどうかをしっかり考えることが大切です。
インコがなついてくれるまでにはどれぐらいの期間が必要?
「どのくらいでインコが懐いてくれるようになるのかな?」と、気になるところではありますが、いろんな状況や環境にもよりますので、はっきりとどのくらいかかるかとは申し上げられません。
雛を挿し餌から育てると、人間を親のように認識するようになるので、より早い時期で懐いてくれるようになります。
反対に、挿し餌を卒業した成鳥をお迎えする場合。
もうすでにそれまでの環境に慣れてしまっているので、大人になればなるほど、懐いてくれるまでの時間はかかってしまうでしょう。
数週間~数ヶ月かかってしまうこともあります。
インコになついてもらうためコツ
それでは、インコになついてもらえるためのコツをご紹介したいと思います。
まず心に置いておいてもらいたいのは、「信頼関係を築く」ということです。
インコは繊細で、警戒心が強いところもあります。
インコが、飼い主さんのことを「安心して過ごせる存在である」と認識できることが「なつく」ということに繋がっていきます。
毎日しっかり世話をする
まず、基本的なことですが、毎日のお世話をしっかりしてあげることが重要です。
ゴハンやお水は常に新鮮なものを与え、敷き紙も毎日交換し、ケージ内の掃除も定期的に行って、インコが過ごしやすいようにしてあげましょう。
ただ遊ぶだけという人より、毎日のお世話をしてくれる人になつきやすいですよ。
インコと交流を持つ
次に、放鳥時はもちろん、放鳥していない時も交流を持つことが大切です。
放鳥タイムの時に、「ながら放鳥」をしていませんか?
テレビを見ながら、本を読みながら、スマホをいじりながら……。
そんな飼い主さんのながら行動に、インコはちゃんと気付きますよ。
寂しい思いをさせてしまわないように、きちんと向き合って、遊んであげる時間を作りましょう。
放鳥についてはこちらに詳しくまとめていますので、合わせて参考にしていただければ幸いです。
たくさん褒める
それと、たくさん褒める、話しかけると、インコも喜んでくれますよ。
インコは、飼い主さんの表情や気分に意外なほど気づいてくれます。
飼い主さんにたくさん褒められたり、笑ってもらえると、インコもとっても嬉しいんですよ。
逆に飼い主さんが落ち込んだりしていると、「どうしたの?」心配そうに見つめてくれたり……。
こちらが思っているよりも、インコは飼い主さんの事をわかろうとしてくれてます。
インコにたくさん笑いかけたり、話しかけてあげると、インコもきっと愛情たっぷりで返してくれるでしょう。
インコになついて欲しければ絶対やってはいけないNG行動
インコはとても繊細で、警戒心が強い生き物です。
せっかく懐いてくれていても、インコが嫌がる事をしてしまったせいで、それが瞬時に崩れてしまった、ということもあります。
そうならないように、インコが嫌がる絶対してはいけない事を覚えておきましょう。
感情的に怒る
先述した通り、インコは飼い主さんの感情を読み取る能力に長けています。
突然大声を出して怒ったり、叩いてしまうのはもってのほか。
インコに恐怖心が芽生えてしまい、飼い主さんに近寄れず、遠くから飼い主さんを伺うような子になってしまうでしょう。
無理やりつかむ
カキカキやニギコロをやってみたいな~という飼い主さんも多いと思います。
ベタ慣れしている子なら、スキンシップの一環として問題ない事ですが、まだ慣れていないインコさんを無理やりつかんだり、触ったりするのは、インコさんに恐怖心を植え付けてしまうことになります。
一度ついた恐怖心を取り払うことはとても大変です。
焦らず、ゆっくりとインコさんとの距離を縮めていきましょう。
インコを甘やかす
「ゴハンちょーだい!」
「ケージから出して!」
「こっちに来て!」
など、インコの要求になんでも応えてたら、飼い主より自分を優位に思ってしまい、わがままなインコに育ってしまいます。
呼びなきなどにはすぐに応じず、インコが落ち着いてから側に行くなど、我慢させることも大切です。
しっかりインコと向き合って信頼関係を築こう
特になつきやすいインコの種類を5つご紹介しましたが、ほかにも懐いてくれる種類はたくさんいますよ。
懐いてくれるまでには、インコの成長具合にもよりますが、挿し餌から育てたほうがよりなつきやすいです。
なついてもらうためには、
- 毎日のお世話
- 放鳥の時もそうでない時も、インコと交流を持つ
- たくさん話しかけたり褒めたりする
これらのことがポイントです。
また、絶対にやってはいけないことは、
- 感情的に怒る
- 無理やりつかむ
- 甘やかす
これらをしてしまうと、信頼関係が崩れるおそれがあります。
インコは、私たちが思っているよりも、繊細で感情が豊かな生き物です。
たくさんの愛情を注いであげれば、インコもちゃんと返してくれます。
焦らずじっくりとインコと向き合っていくことが大切です。
信頼関係を築いていければ、自然となついてくれるようになり、お互いに楽しいバードライフを過ごせることでしょう。