犬や猫であればしつけをするイメージがあると思いますが、インコのしつけと聞くとピンと来ない方もいるかもしれません。
ですが、インコもとても賢い動物なので、しつけをすることでしっかりこちらの指示を聞いてくれるようになります。
始めはうまくいかないかもしれませんが、毎日根気よく続ければ、覚えてくれます。
困った行動を抑えて、インコと楽しく生活できるようにしましょう。
個体差があるので、同じ方法で必ず同じ効果があるとは限りませんが、効果的な方法の一例をまとめたので、参考にしてみてくださいね。
目次
インコをしつける時のポイント
インコをしつけるには信頼関係が築けていることが前提となります。
しつける時にも背景には愛情があること、お互いが楽しみながらであることが大切です。
しつけを始める時期はいつ?
インコが生後3ヶ月~4ヶ月くらいに始めると覚えやすいと思います。
それ以降でも不可能ではありませんが、根気が必要になります。
クリッカーを使ったしつけが有効
クリッカーを使用したしつけも有効です。
クリッカーは、犬用品の売り場などに置いてある、押すとカチッと音が鳴るものです。
声だと日によってトーンが変わったりしますが、クリッカーの音は毎回同じなので伝わりやすくなります。
インコが指示通りに動いたら、クリッカーを鳴らし、ご褒美として、いつも食べているシードやペレットを一口与えるというのが、基本の使い方です。
インコのトイレのしつけ方
ある程度は可能ですが、鳥はいつでも飛べるように常に排泄する体質ので、犬や猫のように自らトイレに行って用を足すことは難しく、無理に矯正すると健康を害してしまいます。
トイレのしつけの基本としては、排泄のときに毎回同じフレーズで声を掛け、糞をしたらすかさず褒めます。
日頃から行動を観察して、排泄と言葉を関連付けるようにすれば、可能ではありますが、絶対に出来るわけではないので、無理に強制はしないようにしましょう。
インコの噛み癖のしつけ方
インコは噛むことで感触を確かめ、色々な情報を収集しています。
しかし、人を噛んでしまうのは、一緒に生活する上で困ってしまいますよね。
噛むことを一切やめさせることは出来ませんが、噛んでもよいものと噛んではいけないものを教えることによって、人への噛み癖を抑えることができます。
まずは、噛んではいけないものは隠し、噛んでもよいおもちゃやかじり用おやつを与え、これは噛んでもよいと教えてあげます。
おもちゃやかじり用おやつをかじり始めたら、褒めてあげることも忘れないようにします。
叱るときは、かじっている最中にしましょう。
時間がたってからでは、なぜ叱られているのかわからず、不信感だけが募ってしまいます。
叱るときはインコの顔にフッと息を吹きかけましょう。
これはインコ共通の怒りの行動です。
ただし、たくさん叱るのは好ましくありませんので、噛んでいるところを発見したら、現行犯で短く叱りましょう。
インコの鳴き声のしつけ方
インコは様々な感情を鳴き声で表しますが、その中でも困るのは呼び鳴きだと思います。
呼び鳴きは寂しがり屋のインコが飼い主を呼ぶ声です。
対策としては、呼び鳴きに反応しないことが一番です。
そして、静かになったら褒めてあげたり、好むおやつをあげましょう。
早朝の鳴き声の対策は寝る前にケージに布をかぶせたり、アサヒの当たらない場所にケージを移動させ、暗い状態を保つことで、まだ夜が明けていないと勘違いさせて、飼い主が起きた時に一緒に行動を開始するようにします。
ある程度受け止める余裕を持ち、根気よくしつけましょう。
鳴き声の対策方法についてはこちらの記事にもまとめているので、是非参考にしてください。
インコを頭・手に乗せるしつけ方
頭に乗せることも手に乗せることも、挿し餌で育ったインコであれば、難しいことではありません。
頭や手に乗ることが、楽しいと認識してもらえれば乗ってくれるようになります。
インコと飼い主が、愛情と信頼で結ばれていることも前提です。
飛べるようになったばかりのインコは、止まりやすく高い位置にある頭に、自然と着地することが多いと思います。
飼い主への愛情表現として、毛繕いをしたくれたりして、とても可愛いのですが、髪の毛がインコの足に絡まってしまうこともあるので、注意が必要です。
もし、頭には乗せたくない場合には、頭に乗ってきたらすぐに肩や手に移動させることを続けていると、乗らなくなってきます。
成鳥になってからお迎えした場合には、手に対する恐怖心を取り除かなければなりませんので、根気が必要です。
最初はケージの外からおやつを与えて、食べてくれたら次はケージの外でおやつを与えてみるなど、少しずつ距離を縮めていきましょう。
焦らず楽しくしつけましょう
- インコのしつけは生後3~4ヶ月ぐらいに始めると覚えやすい。
- 排泄の時に同じ声を掛け、糞をしたらすぐに褒めることでトイレのしつけは可能だが、無理に強制するのはNG。
- 噛んではいけないものを隠し、噛んでも良いおもちゃやおやつを与えることで噛み癖を抑えることが可能。
- 鳴き声対策は呼び鳴きに反応しないことが1番。静かになったら褒めたりおやつを与えましょう。
- インコを頭や手に乗せるには愛情と信頼で結ばれていることが大前提。
飼い主が楽しみながら教えるとインコも楽しみます。
うまくいかなかったら、また次の日に挑戦し、決して焦らず、ストレスを与えないよう、あくまでも「しつけ=楽しい」の公式から外れないようにしましょう。