「アリゲーター」と「クロコダイル」と「カイマン」。
どれも「ワニ」ですが、ワニは種類によって口先の形や歩き方が微妙に違うのをご存知ですか。
この記事では、動物園に行ったときや子どもに説明するときにちょっと役に立つ、ワニの種類や特徴についてまとめました。
アリゲーターとは?
アリゲーターは、主に南北アメリカに生息するワニです。
ユーラシア大陸にいるのは1種だけとされています。
口先は丸みを帯びたU字型で、口を閉じると下の歯はほとんど隠れてしまいます。
そして、お腹をズルズル引きずるようにして歩きます。
大型の種類のものは、ごくまれに人を襲うこともありますが、性格は比較的温厚だといわれています。
クロコダイルとは?
クロダイルは、アメリカだけではなく、アフリカやユーラシア大陸、オーストラリアなどにもいるワニです。
口先はとがったV字型で、口を閉じても上下の歯がよく見えることが多いです。
アリゲーターとは異なり、歩くときはお腹を持ち上げて歩きます。
クロコダイルは凶暴で、人を襲うことも少なくありません。
カイマンとは?
カイマンは、アリゲーターの一種です。
比較的小型で、2~3m程度のものが多いです。
カイマンはバビラスとか石ワニなどと呼ばれることもあります。
革製品によく使われるメガネカイマンは、学名がCaiman crocodilus(カイマン クロコディルス)であるため、販売時に「カイマンクロコダイル」と表示されることがあるようです。
しかし、カイマンはクロコダイルの仲間ではなく、どれもアリゲーターの仲間です。
アリゲーター・クロコダイル・カイマンの違い
カイマンは、アリゲーターの仲間です。
アリゲーターとクロコダイルの違いを、表にまとめました。
アリゲーター | クロコダイル | |
---|---|---|
生息地 | ユーラシア大陸の一部と南北アメリカ | 世界各地 |
性格 | 比較的温厚 | 凶暴で人を襲うこともある |
口先の形など | 丸みを帯びたU字型で、口を閉じると下の歯はほとんど見えない | とがったV字型で、口を閉じても上下の歯が見えることが多い |
歩き方 | 腹を引きずって歩く | 腹を持ち上げて歩く |
なお、革製品として使われる場合には、クロコダイルの方がアリゲーターより高価であることが多いようです。
これは、アリゲーターの鱗の方が大きくきめ細かさがないため、といわれています。
まとめ
- アリゲーターは、口先の丸いワニ。腹を引きずって歩く。性格は温厚。
- クロコダイルは、口先のとがっているワニ。腹を持ち上げて歩く。性格は凶暴。
- カイマンは、アリゲーターの仲間。小型のものが多い。
口先の特徴を覚えておくだけでも、ワニの種類は結構簡単に見分けることができます。
動物園などに行く機会があったら、注意して観察してみてくださいね。