ハムスターのケージを噛む音って、思ったより大きいですよね。
賃貸住宅でハムスターを飼われている方には、悩ましい問題なのではないでしょうか。
ハムスター自身にもケージを噛むという行為は良いことではありません。
歯茎に傷が出来たり、歯が折れてしまったりという口内トラブルに繋がります。
時間をかけて根元から変形し、前歯が過剰に伸びてしまうこともあるそうですよ。
そして、ケージを噛むという行為はストレスを抱えているサインでもあります。
ハムスターがケージを噛む原因とその対策方法を、この記事では紹介していきます。
目次
ハムスターがケージを噛む原因
ハムスターはなぜケージを噛むのでしょうか?
考えられる原因をまとめてみましたので、心当たりがないかチェックしてみてください。
イライラしている
飼育環境がハムスターにあっていないため、イライラしてケージを噛んでいます。
ケージ内の環境にハムスターが不満を持っている状態です。
お掃除などこまめに出来ていますか?
温度や湿度は適切でしょうか?
ケージの掃除手順はこちらの記事をご覧ください。
温度の管理方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。
餌を欲しいと思っている
ケージ越しに餌を与えていませんか?
ケージを噛めば餌をもらえると学習してしまっています。
「もっとちょうだい!」とケージを噛んで訴えているのです。
お散歩したい
ケージが適切な広さでなかったり、一度お散歩したことがあったり、運動不足の場合にケージを噛むことがあります。
ケージを壊して外に出ようとしているのです。
散歩のやり方についてはこちらの記事でご紹介しているので、是非ご覧ください。
飼い主と遊びたい
飼い主とのコミュニケーションに慣れて、遊ぶ楽しさを覚えると、アピールし始めます。
「遊んで遊んで!」と気を引くために噛んでいます。
噛むのを楽しんでいる
噛むという行為そのものを楽しんでやっている場合もあります。
ハムスターがケージを噛む時の対策7選
ハムスターがケージを噛むのをやめさせるには、原因を特定することが必要です。
でも、原因を特定することって難しいですよね。
色々と対策を試してみて原因を特定し、ケージを噛まない環境を作ってあげましょう。
散歩をしてあげる
ハムスターは自分の視界に入るところを散歩してパトロールしたいと思っています。
毎日決まった時間にお散歩してあげましょう。
掃除をこまめにする
おしっこの湿度やフンの多さもストレスの原因となります。
掃除をこまめにして、ハムスターがより安心できる環境にしてあげましょう。
ケージの掃除方法はこちらの記事で詳しくまとめているので、是非参考にしてください。
かじり木を入れる
理由としてはあまりないそうですが、歯を削るためにケージを噛むこともあります。
かじれるものをケージの中に入れておきましょう。
広いケージに交換する
ハムスターの縄張りスペースにケージが対応していない場合は、広いケージに交換してあげましょう。
そんなケージを用意するのは難しいですよね。
そういう場合はお散歩で対応しましょう。
餌の時間や量に気をつける
餌の時間や量が適切でない場合があります。
時間を決めて与えたり、量を増やしてみたりしましょう。
餌目的でかじっている場合は、反応しないようにしましょう。
餌を与える時間や量についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、是非ご覧ください。
しつけ用の薬をつかう
ハムスターが嫌いな専用の塗り薬があります。
金網に塗って使います。
癖で噛んでしまっている場合には使用してみてもいいのかも知れませんね。
ケージを変える
最終手段ですね……。
ケージそのものを、ガラスの水槽などに変えてしまいます。
しかし、ケージを噛む原因を特定しないままにしてしまうと、ハムスターはストレスを溜め込むだけになり、短命になってしまいます。
まず、原因を特定する努力をしてみましょう。
ケージを噛む原因を特定し、快適な環境を作ってあげよう
- ケージを噛む行為は口内トラブルに繋がる。
- ケージを噛むということはストレスが溜まっているサイン。
- ハムスターがケージを噛むのは、飼育環境があっていない場合がある。
- ハムスターがケージを噛むときは、原因を特定するために色々な対策を試してみることが必要。
言葉を発せないハムスターにとって、ケージを噛むという行為は私たち飼い主に訴えるための一つの手段ですよね。
私たち人間で言えば、爪で壁を引っ掻いて訴えているようなものでしょうか。
壁を爪で引っ掻き続けては、爪もボロボロになり怪我をしてしまいます。
苦しいことや嫌なことを訴えても訴えても、無視されてしまっては、心も傷つきますね。
そして、壁を引っ掻く音がうるさいからと、手を縛られてしまってはどうでしょうか。
ハムスターも同じです。
「ここは狭いな。外でお散歩してみたいな。」
ケージを噛んで、そんな気持ちを訴えているのではないでしょうか。
原因は必ずあるはずです。
そして、私たち飼い主は放置せず原因を特定し、よりハムスターが安心できる環境に整えてあげる必要があります。
大切な家族の限られた手段での心の訴え、無視せずに対処していきたいものですね!