暑い季節になると、冷たいデザートが恋しくなりますよね。
特に、氷の食感がうれしいフラッペ・かき氷・シャーベットは夏に欠かせない定番メニューです。
ところでこの3つのデザート、いったい何が違うのでしょうか。
この記事では違いが微妙なフラッペ・かき氷・シャーベットの違いについて解説します。
フラッペとは?
「フラッペ」の語源は、フランス語のfrappéです。
日本では「フラッペ=かき氷」とされることもありますが、
- シェイクをはじめとしたフローズンドリンク
- 細かく削ったり砕いたりした氷に果汁やシロップなどをかけたもの
- カクテルの一種(クラッシュドアイスとともにお酒を注ぐスタイル)
- かき氷にアイスクリームや果物をトッピングしたもの
- アイスクリームやシャーベットをベースに果物・クリームを一緒に食べるもの
など、幅広い意味で使われます。
なお、4つ目の「かき氷にアイスクリームや果物をトッピングしたもの」は、1970年代にかき氷機メーカーが提案したレシピが元のようです。
かき氷とは?
かき氷は、氷を砕いたり削ったりしてシロップや餡、練乳などをかけたものです。
フラッペに比べて、シンプルな感じですね。
しかも、芋焼酎から作ったシロップをかけて作る白熊もあるようで、もはやフラッペと何が違うのかわかりません。
シャーベットとは?
シャーベットは、英語の「sherbet」が語源です。
シャーベットは、果汁やシロップ、牛乳、卵白、砂糖、ゼラチンなどを加え凍らせた氷菓です。
氷にさまざまなものをトッピングするフラッペやかき氷とは異なり、トッピングを混ぜてから凍らせるのがシャーベットの特徴です。
フラッペ・かき氷・シャーベットの違い
フラッペは、フローズンドリンクからトッピングの多いかき氷、カクテルの一種などさまざまな意味で使われます。
アイスクリームやシャーベットをベースとしたデザートも「フラッペ」と呼ばれることがあるので、日本では氷あるいは氷菓を含むもの全般を「フラッペ」といっても良いかもしれません。
かき氷は、氷+シロップ・餡・練乳が基本ですが、「白熊」のようにフルーツなどをふんだんに使うかき氷もあります。
そのため、フラッペとかき氷の境界線はあいまいです。
一方、シャーベットは、果汁や乳脂肪分、糖分などを加えて凍らせた氷菓です。
最初から混ぜて凍らせるので、味は均一です。
そして、かき氷とフラッペのほとんどが氷+〇〇というスタイルであるのに対し、シャーベットは混ぜたものを凍らせるというスタイルであることから、一番大きな違いは作り方といえるでしょう。
まとめ
- フラッペは、氷や氷菓をベースとするデザート。フローズンドリンクやカクテルの一種を指すこともある。
- かき氷は、氷にシロップや餡・練乳などをかけたもの。ただし、果物などをトッピングすることもある。
- シャーベットは、果汁・シロップ・牛乳・卵白・砂糖・ゼラチンなどを加え凍らせたもの。味にムラはない。
フラッペは、かき氷やシャーベットを含む大きなカテゴリーといってもいいかもしれません。
ただ、呼び方にこだわりを持つ方も多いので、悩んだら何も言わず、氷が解ける前に食べてしまいましょう。