昨今エキゾチックアニマルの代表格として家庭用ペットの地位を確立したヒョウモントカゲモドキ、通称レオパ。
ぷにぷにとしたボディに脱力感のある動きは大変可愛らしく飼育する者の心を癒します。
そんなヒョウモントカゲモドキですが、爬虫類飼育の入門者にとっては大変飼育しやすく体も丈夫なことで知られています。
この記事では、これからヒョウモントカゲモドキを飼いたい人に向けて、ヒョウモントカゲモドキの寿命や長生きしてもらうために注意したい3つのポイントをご紹介いたします!
目次
ヒョウモントカゲモドキの寿命はどれくらい?
ヒョウモントカゲモドキの平均寿命
一般的にヒョウモントカゲモドキの平均寿命は飼育下で10年以上と言われています。
しかし、これはあくまで飼育者によって適切な管理がなされた場合の寿命であって、粗悪な環境で飼育した場合これより寿命は縮まることでしょう。
他にペットとして人気のある小動物で、インコが5~10年、ハムスターが2~3年、ウサギが7~8年と、他の動物たちと比べると長生きする傾向にあります。
長く生きるという事はそれだけお世話をしなければならないという事で、その分大変なことも多いかもしれません。
ですがその分大切なパートナーとして私たち飼育者の大切な家族となってくれる存在です。
ヒョウモントカゲモドキの最高寿命
平均寿命は10年以上と言われるヒョウモントカゲモドキですが、最高寿命はどれぐらいなんでしょう?
現在記録されているもので29歳が最高とされています。
そして、ヒョウモントカゲモドキは意外なことに飼育下より野生下の方が長寿になる傾向があります。
一説によると空腹による適切なストレスが長生きに繋がると言われており、飼育下の個体は充分な環境が整っているため、どうしても餌を与えすぎてしまうのが原因なのかもしれませんね。
プリプリの尻尾に栄養を蓄えるという特徴を持つヒョウモントカゲモドキですが、いくら可愛いからといってあまりに餌を与えすぎるのはよくないという事ですね!
ヒョウモントカゲモドキを長生きさせるための3つのポイント
さきほどの平均寿命と最高寿命の紹介で、ヒョウモントカゲモドキはたいへん長生きする動物だということがわかりましたね。
しかしそれはあくまで適切に飼育された場合のお話。
ヒョウモントカゲモドキを飼育するにあたって適切な飼育環境を提供してあげることはとても大事なことです。
ここでいう「適切な飼育環境」とは、
- 温湿度管理
- 栄養管理
- 衛生管理
の3つです。
以下でこの3つについて簡単にご紹介させていただきますね!
温湿度管理
ヒョウモントカゲモドキは変温動物です。
私たち人間と違って自分で体温を管理することができません。
つまり私たち飼育者が適切に温度管理を行ってあげなければならないというわけです!
爬虫類の温度管理には一般的にパネルヒーター(ケージの下に敷くもの)や保温球、最近では暖突と呼ばれるケージの上に設置するタイプのヒーターなどを使用します。
これらの機材を利用して、最高30℃前後の場所と25℃前後の場所を用意してあげて、生体が自由に移動して温度管理できると理想です!
それぞれの飼育環境によって使用する機材も異なってくると思いますので、導入の際には自分の環境にあった適切な機材を用意してあげましょう!
そして湿度についてですが、レオパにとって適切な湿度は昼間で50%~60%、夜間で70%~80%と言われています。
ヒョウモントカゲモドキは脱皮をする生き物ですので、湿度管理も重要な要素の一つとなっています。
温度・湿度の管理方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
栄養管理
ヒョウモントカゲモドキは主に昆虫を食べる動物です。
餌昆虫として与える際にはコオロギやミルワーム、デュビアといった昆虫が有名ですね。
それぞれの昆虫には栄養価などの点で違いがあるので、給餌の際には注意しましょう!
足りない栄養素はカルシウムやビタミンパウダーをまぶして与えることでカバーします(通称ダスティング)。
また、個体によって好き嫌いがあるので、どの昆虫が好きなのかチェックすることも大事ですね。
そして昨今ではレオパ用の人工フードという物も流通してきており、昆虫が苦手という方でも飼育しやすい商品が登場してきております。
最近の人工フードはヒョウモントカゲモドキが食いつきやすいように研究を重ねられており、大体の個体は食べてくれるようになっています。
しかし、ここで注意してほしいのは必ずしも全ての個体が人工フードを食べるわけではないという点です。
また、レオパは拒食とよばれる行動をとることがあります。
原因はさまざまですが餌の種類を変えることで改善することもあるので、お迎えするときは様々な種類の餌を取り扱う覚悟をもっておきましょう。
ヒョウモントカゲモドキにおすすめの餌や与え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
衛生管理
ヒョウモントカゲモドキはトイレを覚えます。
しかも特段しつけをしなくても、です。
ヒョウモントカゲモドキを飼育する際に床材として使用されるものには非常に多くの種類があります。
赤玉土やデザートソイル、カルシウムサンド、キッチンペーパーなどがメジャーな床材として有名です。
生体の年齢や状態によって適切な床材などは異なってきます。
それぞれ保湿率や、掃除のしやすさなど特徴がそれぞれありますので気になった方は調べてみてくださいね。
トイレの掃除の際に床材の選定は非常に重要な要素となってきます。
ついついお仕事が忙しい人などはトイレ掃除をおろそかにしてしまいがちですが、排泄物を放置すると雑菌が繁殖し、病気の原因になったりもするのです。
ヒョウモントカゲモドキの健康のためにも、衛生環境は常にクリーンな状態を保てるように常日頃からお手入れを欠かさないようにしましょう!
適切に飼育して長生きしてもらおう
- ヒョウモントカゲモドキの平均寿命は飼育下で10年以上
- ただし、適切に管理しないと寿命は縮まる
- ヒョウモントカゲモドキに長生きしてもらうためには、温湿度管理・栄養管理・衛生管理が大切
この記事ではヒョウモントカゲモドキの寿命や長生きさせるために大事な3つのポイントについてご紹介させていただきました。
長く生きるパートナーとなるヒョウモントカゲモドキ。
大切なパートナーには是非元気に長生きしてもらいたいものですね。
そのためにはしっかりとした知識のもと適切に飼育してあげることが大切となります。
繰り返しますが、いくらヒョウモントカゲモドキが頑丈な生き物といっても、粗悪な環境で飼育すると途端に体調を崩してしまいます。
お迎えの際にはみなさん覚悟をもってお迎えしてあげてくださいね!