お米を使った日本のお菓子といえば、おかきやあられ、せんべいなどを思い浮かべる方も多いと思います。
ところでこの3つ、何が違うかご存じですか?
大きさでしょうか?形でしょうか?
この記事では、香ばしくておいしいおかき・あられ・せんべいの違いについて調べました。
おかきとは?

「おかき」は、もち米で作ったお菓子です。
一般的に、5cm以上の大きなものを「おかき」といいますが、厳密な定義はありません。
関西では、比較的小さなものも「おかき」と呼ぶことがあります。
おかきは、鏡餅を槌などで欠き、焼いたり揚げたりしたのが始まりだといわれています。
現在では、ついたもち米を四角い“のし箱”に入れ、冷えて固まったものを切り、干して焼き上げるため、四角い形のものが多いそうです。
あられとは?

「あられ」も、おかきと同じようにもち米で作ったお菓子です。
あられはおかきより小さく、もちを煎る際に音を立てて跳ね上がる様子や、焼きあがったものの形が空から降ってくる「霰(あられ)」に似ていることから、「あられ」と呼ばれるようになったそうです。
せんべいとは?

「せんべい」は、もち米ではなく、ご飯と同じうるち米で作ったお菓子です。
うるち米はもち米に比べて粘り気が少ないため、焼いてもふくらみにくく、硬い食感になります。
ただし、せんべいは瓦せんべいのように小麦粉で作るものや、エビせんべいのように馬鈴薯でんぷんで作るものもあります。
おかき・あられ・せんべいの違い
おかき・あられ・せんべいの違いを表にまとめました。
おかき | あられ | せんべい | |
材料 | もち米 | もち米 | うるち米 |
形など | 四角いものが多い 比較的大きめ ふくらみがある |
おかきより小さめ ふくらみがある |
ふくらみが少ない 食感はかため |
その他 | 関西ではサイズの小さいものも「おかき」と呼ぶことがある | 主に関東で広まった呼び名 | 小麦粉や馬鈴薯でんぷんで作るものもある |
おかきやあられが、せんべいに比べて食べたあと歯に残りやすいのは、材料にもち米が使われているからかもしれませんね。
まとめ
- おかきは、もち米で作るお菓子。四角くて大きめサイズのものが多い。
- あられは、もち米で作るお菓子。おかきより小さめ。
- せんべいは、うるち米で作るお菓子。ふくらみが少なく食感は硬め。小麦粉や馬鈴薯でんぷんで作るものもある。
最近は、バラエティ豊かな商品が増えているので、見た目でこれら3つを判断するのは難しいこともあります。
そのようなときは、原材料を確認してみるのも楽しいかもしれませんね。