放鳥とは鳥をケージから出して、部屋で遊ばせることです。
1日の大半をケージで過ごすインコにとって、放鳥は毎日してあげたい大事なお世話の1つであり、飼い主との信頼関係を築く大切な時間でもあります。
この記事ではインコの放鳥方法や遊び方、注意すべきポイントをまとめていますので、参考にしていただければ幸いです。
目次
インコに放鳥は必要?
インコの運動不足やストレスの解消に放鳥は必要となってきます。
ケージの中だけど暮らしていると、飛ぶことが出来ないので、たとえ大きめのケージを用意したとしても運動不足になりがちです。
室内の限られた空間でも、インコにとっては必要な運動量を確保できるため、肥満の予防や解消に繋がります。
放鳥で広い空間で遊ばせることにより、ストレス解消にも繋がります。
私たち人間が、ずっと部屋にいると外に出かけたくなるのと同じですね。
放鳥の方法・やり方
放鳥をする際は、ケージの扉を開けてあげ、インコが自ら出てくるのを待ちます。
手乗りの場合は、入り口に手を置いて待っていると乗ってきます。
止まり木やバードアスレチック、おもちゃなどを置いて、お気に入りの場所を作ってあげると、遊んでくれるでしょう。
放鳥する時間はどれぐらい?
1日に1時間と時間を決めていたり、インコが満足してケージに戻るまでと飼い主によって放鳥の時間は様々だと思いますが、インコは規則正しい生活を好むので、できるだけ同じ時間に放鳥してあげるといいでしょう。
雛の頃からずっとこの生活を続けているので、時間になるとケージの中でそわそわし、出たいアピールをしてきますが、他の時間帯は静かにケージの中で過ごしています。
個人的には時間を決めておいたほうが、放鳥が楽になると思います。
放鳥中のインコとの遊び方
放鳥中、インコと遊んであげることで喜びますし、飼い主とのコミュニケーションにもなります。
スキンシップを取る
インコは顔の周辺を触ると喜ぶと言われています。
頭をなでたり、くちばしの周辺を触ってあげましょう。
話しかける
スキンシップを取る際に話しかけてあげます。
これにより、インコは飼い主に遊んでもらっている感覚になり、距離が縮まります。
おもちゃを与える
インコ専用のおもちゃを与えてみましょう。
最初は怖がったり、好みもあるので好き嫌いもありますが、たいていのおもちゃには興味を示してくれると思います。
おすすめのおもちゃについてはこちらの記事でご紹介しています。
放鳥の注意点
放鳥はインコにとって必要な行為ですが、注意すべき点もあります。
窓や扉が開いていないか確認
放鳥前に必ず窓や扉が開いてないか確認します。
放鳥時に窓や扉が開いていると、迷子の原因となってしまいます。
家族がインコがケージから出ていることに気づかずに、窓や扉を開けてしまったということもあるので、放鳥時には家族に伝えておくことも大切です。
危険なものは片づける
室内はインコにとって危険なのが多くあります。
電気コードをかじってしまうと感電の恐れがあり、カーテンの重しの鉛は中毒を起こすことがあります。
インコは興味のあるものをかじる傾向があるので、この他にも誤飲してしまうものがないかなども、気をつけましょう。
ながら放鳥は危険
放鳥時はインコの位置をきちんと把握し、行動をチェックしておきましょう。
テレビを見たり、作業しながらの「ながら放鳥」は危険なので、放鳥している間は、インコの様子を見守りましょう。
多頭飼いの場合の注意点
多頭飼いしていると同時に放鳥することが多いと思いますが、仲が良くても事故が起こることがあります。
同時放鳥するときには、何かあった時にすぐに止めることが出来るようにしましょう。
特に、体格差のある別種のインコを同時に放鳥するのは、危険があります。
時間と手間はかかりますが、別々に放鳥したほうが安全です。
放鳥後インコがケージに戻らない時の対処法
インコにとって放鳥は楽しい時間なのでケージに戻りたがらないときもありますが、そのときに強制的に捕まえてしまうと、信頼関係が崩れてしまう恐れがあります。
インコは賢く、嫌なことをされたらしっかりと覚えています。
手を怖がったり、嫌いになってしまったりして、手に乗らなくなることもあります。
放鳥後には新しい餌に交換したり、おやつをあげたりすることで、いいことがあると覚えてもらい、自発的にケージに戻るように工夫をしましょう。
インコも飼い主も楽しく安全な放鳥を
- 放鳥はインコの運動不足やストレス解消に繋がる
- 放鳥は出来るだけ同じ時間に行うのがおすすめ
- 放鳥中はインコと遊ぶことでコミュニケーションを
- 放鳥の際はインコの安全に注意
- 放鳥後ケージに戻らない場合は、ご褒美をあげるなど自発的にケージに戻るような工夫を
放鳥は楽しく、運動不足の解消やストレス開始用などのメリットもありますが、危険なこともたくさんあります。
細心の注意を払い、飼い主もインコにも最初から最後まで楽しい放鳥になるようにしたいですね。