日本で飼われている手乗りインコの中で、最もポピュラーなセキセイインコ。
明治・大正時代からペットとして可愛がられてきたようです。
現代のストレスが多い社会の中でも、セキセイインコは変わらずペットとして広く愛されています。
なぜセキセイインコは人気なのか、インコ暮らし歴9年目の私が、この記事ではセキセイインコの性格や特徴などの魅力をたっぷりお伝えします。
合わせて、注意点もまとめていますので、これからセキセイインコを飼いたいなと考えている方のお役に立てるはずです。
目次
セキセイインコの特徴
まずはセキセイインコとはどのような鳥なのか、その特徴をまとめていきますね。
色は青と緑がメイン
セキセイインコと聞いて、何色を思い浮かべますか?
和名では「背黄青インコ」と書くように、ブルー系とグリーン系のカラーがあります。
原種は緑と青を基調として、黒い模様が入っています。
原産のオーストラリアでは、今でも野生のその姿を見ることができるようです。
ペットのセキセイインコのカラーバリエーションはとても豊かで、原種に近いカラーから、パステルカラー、色素が欠けたアルビノ種など、カラフルで美しい羽毛が特徴です。
大きさは手に乗るサイズ
長い尾羽も特長で体長は約20cmといわれています。
鳥の「体長」は、頭から尾羽まで表すので、実際にはとても小柄で、手の上にすっぽり乗るくらいのサイズです。
歩き方が可愛い
セキセイインコは、ハトのように脚を交互に出して、歩きます。
スズメや文鳥はぴょんぴょんはねて地面を進みますが、テケテケ歩く姿は、とてもかわいらしいです。
その脚で器用にハシゴを登ったり、ボールを蹴って遊んだりもします。
寿命は8~15年
セキセイインコの寿命は8~15年です。
犬や猫の平均寿命は、品種にもよりますが、約14~15年だといわれているので、犬や猫と同じくらい比較的長い期間共に生活することになります。
ぜひそのことも飼育する前に考慮してください。
セキセイインコ以外のインコの寿命はこちらの記事でご紹介しています。
体臭が良いと評判
セキセイインコを語るうえで欠かせないのは、体臭です。
「太陽を浴びた干し草のような香り」と評され、インコ臭香水も発売されたほど、多くの人に愛されています。
個体差や感じ方の個人差はありますが、今までセキセイインコの臭いが嫌いだという人に出会ったことがありません。
一日の終わりに、もふっと鼻をうずめると、ほっとしてなんとも幸せな気持ちになりますよ。
セキセイインコの性格
次にセキセイインコの性格についてまとめていきます。
人懐っこくて寂しがりや
セキセイインコは人懐っこく、おしゃべりが得意なことで知られています。
その他おしゃべりが得意な種類のインコはこちらの記事でご紹介しています。
そして、とても寂しがりやです。
例えば、来客中などで飼い主がしばらくかまってやれないと、何とかして気を引こうと、ケージの中でガタガタ音をたてたり、呼びかけてきます。
オスメスの性格の違い
また、セキセイインコの魅力の一つに「おしゃべり」がありますが、これはオスの方が得意です。
メスが自分の鳴き声に似ているオスをパートナーとして選ぶことから、オスは求愛相手の真似をしようとします。
つまり、飼い主のことが大好きで飼い主に好かれたいから、真似しておしゃべりができるというわけです。
メスの方がオスに比べ性格がきついといわれていますが、肝が据わっている印象です。
我が家では新しいおもちゃに好奇心旺盛に近づくのは、メスの方が早く、すぐに遊び始めます。
オスメスどちらにしても、基本的に穏やかな性格です。
毎日話しかけて遊んであげると喜びます。
セキセイインコの飼い方
ここからはセキセイインコの飼い方をご紹介しています。
一羽飼いか多頭飼いか
まず、セキセイインコとどのような関係になりたいかで、一羽飼いか多頭飼いかを決めます。
手乗りインコにして親友のような存在になって欲しいなら、一羽飼いがおすすめです。
ペットショップでは、ヒナか若鳥の状態で売られていることが多いです。
ヒナから育てる方が、よく懐くので、手乗りになりやすいです。
春と秋にたくさんヒナが出回るので、ペットショップをのぞいてみてください。
指を近づけたときに近寄ってきたり、よく動いてるなど、自分をアピールしてくるヒナがおすすめです。
初心者なら、これから暖かくなる春にヒナを迎える方が、冬に育てるより難しくありません。
以降は一羽飼いの場合について書いていきますので、多頭飼いがしたいという方はこちらの記事をご覧ください。
ヒナから飼う場合
ヒナから飼うには、飼育容器、さし餌グッズ、保温グッズが必要です。
飼育容器には、ふごやマスカゴ、プラケースなど様々な種類がありますが、ヒナの様子がよく見え、保温性が優れているプラケースが便利です。
さし餌はインコとの絆を深める大事な時間です。
専用のスプーンなどがペットショップにあります。
ヒナの飼育環境は24~28度くらいが適温なので、夏場以外は専用のヒーターで保温してあげましょう。
ヒナの育て方についてはこちらの記事でも詳しく紹介しているので、是非参考にしてください。
羽が生えそろい、一人で餌を食べられるようになったら、「中ビナ」です。
この期間のコミュニケーションの取り方で、インコとの距離が大きく左右されます。
一日に30分は触れ合う時間を取って、たっぷり遊んであげてください。
中ビナになるころにケージを準備します。
サイズや形、色が様々なものがあります。
底が丸くなっているタイプや上がアーチ形のなっているタイプは、おしゃれでインテリアにもなじみますが、見た目よりも中が狭くなっているので、サイズに注意してください。
掃除がしやすく、いずれ巣箱を設置したいなら、シンプルな四角いタイプのケージがベストです。
また、金網がピンクや水色などに塗装したタイプもありますが、セキセイインコは金網をくちばしで噛んで移動するので、塗装が口に入ってしまうかもしれません。
ここは、インコの安全のために、塗装されていないケージを選びましょう。
中ビナのうちは、底の糞切り網を外しておきます。
まだ脚に負担がかかってしまうからです。
止まり木も低い位置にセットします。
おすすめのケージやレイアウトはこちらの記事でも詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
掃除
ケージの底には、新聞紙を敷きます。
セキセイインコにトイレの位置は覚えられないので、毎日ケージ全体の新聞紙を取り換えます。
トイレを教えることも不可能ではないようですが、飼い主の合図があるまで出せなくて糞詰まりになってしまう危険があるので、やめてください。
健康なセキセイインコの糞はコロッとしていて、水っぽくないので、掃除は比較的簡単です。
餌
ヒナの間は、専用のさし餌用のフードを与えます。
中ビナ以降は、シード類を主食とします。
アワ・キビ・ヒエ・カナリーシードの4種が配合されたものが、一般的に売られています。
皮付きと皮むきがありますが、おすすめは皮付きです。
ビタミンなどが摂取でき、さらに、くちばしで皮をむいて食べる作業がストレス解消になるからです。
しかし、皮が残るため餌の減りに気づきにくいことや、飼い主に穀物系のアレルギーがある場合、皮が家の中に舞うと辛いので、皮むきを選択することもできます。
その場合は、必ずボレー粉や青菜を与えて、必要な栄養を補ってください。
小松菜やチンゲン菜、豆苗などを好みます。
毎日、餌と新鮮な水を与えましょう。
ポイントを押さえて楽しいセキセイインコライフを
セキセイインコの特徴は、
- ブルーやグリーンのカラーが美しい小型鳥である。
- 平均寿命は8~15年程。
- インコ臭には癒し効果が期待できる。
- 人懐っこく、ペットに最適!おしゃべりや芸を教えることもできる。
飼育方法は、
- 手乗りインコにしたいなら、ヒナから一羽飼いがおすすめ!
- 飼育グッズには様々な種類があるが、インコのことを考えて選ぶべき。
- 掃除と餌・水やりは毎日必須。
この記事ではざっとセキセイインコの特徴と飼い方についてお話してきましたが、新しくセキセイインコを迎える方の参考になれば幸いです。
もちろん個性があるので、手乗りにならなかったり、おしゃべりや芸をしないインコもいます。
それでも、その愛くるしさには魅力があります。
比較的飼育しやすいセキセイインコ。
ぜひ、楽しいインコ暮らしを始めてみてください!